私が「ピアノ再開13年目、だんだん豊かになる(中編)」で書いたことを読んで、おゆき先生は苦笑していたらしい。
←想像力に乏しいのでリクツのほうがとっつきやすい
要するに、イメージというか妄想をたくましくしていって、演奏の表現やら個性やらに結びつける方法は、それが必ずしも間違いというわけでなくても、少なくとも私には向いてないだろうと(根が理屈っぽいからね)。
「アンダンテさんは妄想しなくていいですから」
それより、音の上がり下がりが、滑らかであるとか、じくざぐであるとかそういう形。
和音が、明るいとか暗いとか「変」とか、そういう色合い(妄想でなく理屈から)。
フレーズの区切り。
そういう、楽譜にちゃんと盛り込まれている部分を意識して弾けば十分表現豊かな演奏はできるから。無理に妙なイメージふくらまそうとしなくていいと。
あ、そうですか(^^;; そういっていただけるとちょっと気が楽です。
その面では、去年、自分的にエポックメーキングな出来事があったんです。
娘の学校の授業参観、音楽で。
ソプラノ、メゾソプラノ、アルトに分かれて、生徒たちが
S: ソーラーソーソーソー
M: ミーファーミーレーミー
A: ドードードーシードー
と歌うんです。カデンツァですね。
私が教室に入った瞬間、ちょうど聞こえたその歌声も、まぁまぁ音程揃っていて特におかしなことはなかったのですが、そこで先生が、各声部を別に歌わせて「メゾソプラノさんは、レからミに行きたい気持ちで」「アルトさんは、シからとてもドに行きたい気持ちで」みたいなことをちょいちょいと指示。
それでもいっぺん合わせて歌わせると…
ぜんぜん違う(o_o)
ちょうど居合わせたこの出来事が、「和声進行を意識して弾け」という、わかったようなわからんような気持ちで聞き流していたこととビビビッとつながって、ほんとに違って聞こえるんだ、という、ヘレンケラーの「ウォーター」体験。
そんなことがあってから、妄想はしなくても表現できることはあるということを、自分でもだんだん思うようになったんです。
でもなにしろ、ピアノってば、自分で全部やらないかんですから、なかなか思ったように弾けないんですけど。
ソプラノさんとアルトさんが別人じゃないからね。つられる(ピアノだから音程のことじゃないですけど、弾き方が)からごっちゃになったり。
重なっている音にそれぞれ神経をゆきとどかす、ってのは難しいです…
そんなこともあって、インベンションをお勧めされていると思うんですけど。今、8番をやっていて、あれって掛け合いがおもしろいですね。
なかなか、左右が同時に別のことしなきゃいけないと難しいんですが、「こういうところはおいしいのよ」とおゆき先生。フレーズの特徴部分が、左右時間差で出てくるときは、そこをしっかりわかるように弾いておくと、あとがちょっとこちゃっとしてしまっても、ちゃんと弾き分けているように聞こえるからという、裏テク(^^;;
そうそう、音階の練習も、無味乾燥体育会系というのでなくて、音階なんだから、なめらかーとかころころーとか、そういう表現を考えながら弾けばとっても楽しいとのことです。その話が頭にあってやってたら、昨日もつい長くなっちゃって…
おゆき先生、私を乗せるツボをすごく心得ているようです。付き合いはまだ浅いのに、なんでわかったん??
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社
←またろうがイラストを描いた本(^^)

「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)

要するに、イメージというか妄想をたくましくしていって、演奏の表現やら個性やらに結びつける方法は、それが必ずしも間違いというわけでなくても、少なくとも私には向いてないだろうと(根が理屈っぽいからね)。
「アンダンテさんは妄想しなくていいですから」
それより、音の上がり下がりが、滑らかであるとか、じくざぐであるとかそういう形。
和音が、明るいとか暗いとか「変」とか、そういう色合い(妄想でなく理屈から)。
フレーズの区切り。
そういう、楽譜にちゃんと盛り込まれている部分を意識して弾けば十分表現豊かな演奏はできるから。無理に妙なイメージふくらまそうとしなくていいと。
あ、そうですか(^^;; そういっていただけるとちょっと気が楽です。
その面では、去年、自分的にエポックメーキングな出来事があったんです。
娘の学校の授業参観、音楽で。
ソプラノ、メゾソプラノ、アルトに分かれて、生徒たちが
S: ソーラーソーソーソー
M: ミーファーミーレーミー
A: ドードードーシードー
と歌うんです。カデンツァですね。
私が教室に入った瞬間、ちょうど聞こえたその歌声も、まぁまぁ音程揃っていて特におかしなことはなかったのですが、そこで先生が、各声部を別に歌わせて「メゾソプラノさんは、レからミに行きたい気持ちで」「アルトさんは、シからとてもドに行きたい気持ちで」みたいなことをちょいちょいと指示。
それでもいっぺん合わせて歌わせると…
ぜんぜん違う(o_o)
ちょうど居合わせたこの出来事が、「和声進行を意識して弾け」という、わかったようなわからんような気持ちで聞き流していたこととビビビッとつながって、ほんとに違って聞こえるんだ、という、ヘレンケラーの「ウォーター」体験。
そんなことがあってから、妄想はしなくても表現できることはあるということを、自分でもだんだん思うようになったんです。
でもなにしろ、ピアノってば、自分で全部やらないかんですから、なかなか思ったように弾けないんですけど。
ソプラノさんとアルトさんが別人じゃないからね。つられる(ピアノだから音程のことじゃないですけど、弾き方が)からごっちゃになったり。
重なっている音にそれぞれ神経をゆきとどかす、ってのは難しいです…
そんなこともあって、インベンションをお勧めされていると思うんですけど。今、8番をやっていて、あれって掛け合いがおもしろいですね。
なかなか、左右が同時に別のことしなきゃいけないと難しいんですが、「こういうところはおいしいのよ」とおゆき先生。フレーズの特徴部分が、左右時間差で出てくるときは、そこをしっかりわかるように弾いておくと、あとがちょっとこちゃっとしてしまっても、ちゃんと弾き分けているように聞こえるからという、裏テク(^^;;
そうそう、音階の練習も、無味乾燥体育会系というのでなくて、音階なんだから、なめらかーとかころころーとか、そういう表現を考えながら弾けばとっても楽しいとのことです。その話が頭にあってやってたら、昨日もつい長くなっちゃって…
おゆき先生、私を乗せるツボをすごく心得ているようです。付き合いはまだ浅いのに、なんでわかったん??
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社
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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
表現に至る方法っていろいろあって、もちろんストーリーを作ってそこからってのでもいいんだけど、それは音楽表現自体からは遠いのでそれがすっと入る人ともっとダイレクトな思考の方が入る人といるんですよね。
すぐれた先生はいろんなアプローチ法を知っていて、その人に合う方法を選びとるものです。
以前お話ししましたが、先生がテクニックがとても好きだったのが私には良かったです。
ところで知り合いがピアノをやりたいと言っています。
私の場合は、曲がどんどん進むのでソナチネの譜読みが大変でした。
ソナチネはどの程度やればいいかご存知なら教えて頂ければと思います。
そういや、高校生男子がラフマかなんか弾いたとき、そのヤマハの先生は、「好みのタイプの女の子」を聞き出してそれをホワイトボードに描き、コクるときは多少噛んでようが伝えたいハートがあれば云々とか説明してて(笑)、実際その男子は本番でいい演奏してました。
> その人に合う方法を選びとるものです。
すごいネ(^^)
> 先生がテクニックがとても好きだったのが私には良かったです。
(^^)
> ソナチネはどの程度やればいいかご存知なら教えて頂ければと思います。
ソナチネ…を、そもそもほとんど弾いていない私に聞くのはものすごく不適切な人選ですが、それのほかに…
私はそもそも「~はどの程度やればいいか」という考え方をしません。弾きたい曲とか、どう弾きたいとか、その人の目標や希望や理想があって、それに必要なものがあれば補っていけばいいかなと思うんですけど。「音楽の道に進むためには~」ということならもちろん話は別です。
なんていい先生だ!正しいよそれ(笑)
「ソナチネをどの程度やればよいか」っちうのに関してですが、バイエル→ソナチネアルバム→ソナタアルバムという「道筋」は100年以上前に伊沢修二が恣意的に日本に持って来ちゃったものです。
この御方、他の学問はすぐにわかったけど音楽だけはどーもなんつーことをゆーとりまして、そういう音楽オンチがたまたまそこで流行ってたから持ってきたやり方を100年以上守り続けてるってのも馬鹿らしい話なのです。とか言うと叩かれたりするのだらうか...
私より年上で練習時間もあまり取れないようなので心配していました。
弾きたい曲を選べばいいですね。
わりとご自身の演奏もそんな感じでした。
「ばーん」としてるの。
この様な方は少なく、ほとんどの方には物語や雰囲気等の例えが必要かと思います。
実はその方が説明が楽なのです。
怖いのは、指導する側がそういう感じ方しか出来ないと、自分の世界観を押し付けてしまうのですね。
良い勉強をさせて頂いてます。ありがとうございます。
音楽性については、自信を持って下さい。表現力素晴らしいですよ。楽しみです。
とはいえ、ひとりじゃ迷子になるので、そういう、非定型レッスンでもうまく対応していける先生がうまくみつかるといいですよね。