もういつだったか忘れたくらい前に映画「アマデウス」のBDを購入しており、DVDであれば携帯プレーヤーで往復時間使って見られるのに、ずーっと見られないでいた。
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←モーツァルトはお好き?
なにしろ、そんなちょこまか15分ずつとか見るようなものではないし、ディレクターズカットとやらで3時間くらいある。3時間ぶっ通しでテレビの前に座るような時間が、家の中で取れるだろうか、いやとれない。
それで、ようやく千載一遇のチャンスが巡ってきたのが連休最終日。子どもは全員出払っており、よしぞうは家で…お持ち帰りお仕事…
というわけで、今日こそは見る!! と思い立って、見ましたよ、連続で。
…すばらしい映画です。天才モーツァルトと、秀才サリエリのガチンコ勝負。いや、勝負にもなんにもなってないな。モーツァルトの「天才」が理解できちゃうくらいの音楽の才能があり、でもそんな「光る」「神に届く」作品をモノにすることは一生できない、努力家で常識人のサリエリくんの悲哀が余すところなく表現されていて、老人サリエリの身勝手な繰言につき合わされているかわいそうな神父さんが笑いをそそる。
もっとも、この映画は別に史実を写し取ろうとしたものではなくて、まぁ、その「素材」にインスパイアーされて創作したストーリーというのかな。ぜんぜん、事実とは違うわけです。
モーツァルトが最晩年に仕事がなくて困ってたみたいに書かれているけど…実際は売れっ子だったみたいたし(もっとも、金遣いは尋常じゃないからお金には困っていたかも)。
映画ではサリエリがマスクをかぶって匿名でレクイエムを発注していたけど、現実には別人(フランツ・フォン・ヴァルゼックシュトバハ伯爵)の発注だったし。
モーツァルトの死の床に付き添って、意図を聞き取りながらレクイエムの完成に尽力したのはサリエリじゃなくてジュースマイヤー(弟子)だし。
でも、確かに発注したのは別人だったけれども、前金で覆面発注して、自作と偽って演奏しようとしていたとかいうのは現実だったりして、うまいこと本物のエピソードを引用しながらドラマにまとまっているのよね。
サリエリが、モーツァルトの「魔笛」をほめたとかいうのは本当らしいし。
サリエリが、モーツァルトの死の床の傍らで、モーツァルトが口ずさむレクイエムを必死で書き取りながら、なんかわくわくしちゃってるのも、史実とは無関係だけれども、映画のそこまでの流れからいってとても説得力がある。
そう。説得力のある嘘をつくには、現実を味方につけるのが一番ですね。
それはともかく、モーツァルトという題材が、つつき甲斐のある逸品であるということは間違いないようで、私は映画を見終わって即、市の中央図書館へ出かけていき、モーツァルトに関する本をいくつか借りてこようとしたんだけど、もぅ、いくつかどころじゃない!! どんだけ、モーツァルトについて語れば気が済むんだよってくらいモーツァルト関連図書ってあるのね。
で、とても借りきれないけれど、数冊まとめて借りてきて、ひっくり返しながら「へぇ~」「ほぉ~」…なんか、映画が史実と違うのはいいとして、本の間でも微妙な違いがあり、やっぱり謎はいろいろ残っているのだなと。ちなみに、今日書いた話は
「モーツァルトおもしろ雑学事典」(モーツァルト雑学委員会著)YAMAHA MUSIC MEDIA
を元にしました。
私もすっかりハマってしまったようで。まだいろいろ楽しめそう。特に、モーツァルトの時代の人が「いい!!」と思うものと、今、評価が高いものってずいぶん違うみたいで、その変遷とかはおもしろいですね。たとえば、昔はモーツァルトのピアノソナタなんて、練習用というか、演奏会で改まって聞くようなものじゃなかったみたいですよ。あんなに素敵なのに!!
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なにしろ、そんなちょこまか15分ずつとか見るようなものではないし、ディレクターズカットとやらで3時間くらいある。3時間ぶっ通しでテレビの前に座るような時間が、家の中で取れるだろうか、いやとれない。
それで、ようやく千載一遇のチャンスが巡ってきたのが連休最終日。子どもは全員出払っており、よしぞうは家で…お持ち帰りお仕事…
というわけで、今日こそは見る!! と思い立って、見ましたよ、連続で。
…すばらしい映画です。天才モーツァルトと、秀才サリエリのガチンコ勝負。いや、勝負にもなんにもなってないな。モーツァルトの「天才」が理解できちゃうくらいの音楽の才能があり、でもそんな「光る」「神に届く」作品をモノにすることは一生できない、努力家で常識人のサリエリくんの悲哀が余すところなく表現されていて、老人サリエリの身勝手な繰言につき合わされているかわいそうな神父さんが笑いをそそる。
もっとも、この映画は別に史実を写し取ろうとしたものではなくて、まぁ、その「素材」にインスパイアーされて創作したストーリーというのかな。ぜんぜん、事実とは違うわけです。
モーツァルトが最晩年に仕事がなくて困ってたみたいに書かれているけど…実際は売れっ子だったみたいたし(もっとも、金遣いは尋常じゃないからお金には困っていたかも)。
映画ではサリエリがマスクをかぶって匿名でレクイエムを発注していたけど、現実には別人(フランツ・フォン・ヴァルゼックシュトバハ伯爵)の発注だったし。
モーツァルトの死の床に付き添って、意図を聞き取りながらレクイエムの完成に尽力したのはサリエリじゃなくてジュースマイヤー(弟子)だし。
でも、確かに発注したのは別人だったけれども、前金で覆面発注して、自作と偽って演奏しようとしていたとかいうのは現実だったりして、うまいこと本物のエピソードを引用しながらドラマにまとまっているのよね。
サリエリが、モーツァルトの「魔笛」をほめたとかいうのは本当らしいし。
サリエリが、モーツァルトの死の床の傍らで、モーツァルトが口ずさむレクイエムを必死で書き取りながら、なんかわくわくしちゃってるのも、史実とは無関係だけれども、映画のそこまでの流れからいってとても説得力がある。
そう。説得力のある嘘をつくには、現実を味方につけるのが一番ですね。
それはともかく、モーツァルトという題材が、つつき甲斐のある逸品であるということは間違いないようで、私は映画を見終わって即、市の中央図書館へ出かけていき、モーツァルトに関する本をいくつか借りてこようとしたんだけど、もぅ、いくつかどころじゃない!! どんだけ、モーツァルトについて語れば気が済むんだよってくらいモーツァルト関連図書ってあるのね。
で、とても借りきれないけれど、数冊まとめて借りてきて、ひっくり返しながら「へぇ~」「ほぉ~」…なんか、映画が史実と違うのはいいとして、本の間でも微妙な違いがあり、やっぱり謎はいろいろ残っているのだなと。ちなみに、今日書いた話は
「モーツァルトおもしろ雑学事典」(モーツァルト雑学委員会著)YAMAHA MUSIC MEDIA
を元にしました。
私もすっかりハマってしまったようで。まだいろいろ楽しめそう。特に、モーツァルトの時代の人が「いい!!」と思うものと、今、評価が高いものってずいぶん違うみたいで、その変遷とかはおもしろいですね。たとえば、昔はモーツァルトのピアノソナタなんて、練習用というか、演奏会で改まって聞くようなものじゃなかったみたいですよ。あんなに素敵なのに!!
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中1の理解力でどれほどわかったか定かでありませんが、それからしばらくモーツァルトにハマっていた時期がありました。その後、中2でロックにハマってから大学時代に再び目覚めるまでは、クラシックはしばらくご無沙汰でしたが。
大学2年のときがモーツァルト没後200年で、単発のバイトでNHK-FMの特集番組の電話リクエストのオペレーターを1日やり、そこで自分の知らない曲名がバンバン飛び交うのを機に興味を持ち、再びモーツァルトマニアの道へ。
しかし、研究書はもちろん、そもそも曲数が多くて到底極められるものではなく、まあ今ではフツーにユルいファンという感じですが。
私は宗教的なものを殆ど信じない人間ですが、モーツァルトの音楽だけは、天上から降ってくるというか、神がモーツァルトの音楽を通じて降りてくるという気がします。3年前オーチャードホールで聴いた「レクイエム」でその感覚が決定的になりました。ミュージカル「モーツァルト!」なんかだと、そうじゃなくて極めて人間臭いモーツァルトが描かれてますが、いいんです私にとっては神の子で。
で、映画バージョンの「アマデウス」はその後テレビで見たりもしましたがちょっとディテールは覚えていないのですが、サリエリがモーツァルトのどうしようもない神童っぷりに打ちのめされ愕然とするシーンって、映画ではどの曲でしたか?
大学時代に舞台バージョンを見たのですが、そこで使われていたのは「バイオリンとビオラの協奏交響曲K.364」で、私はもともとこの曲が死ぬほど好きなので(きっかけは某S内楽サークルでバイオリンの友人とその彼氏のビオラ君が演奏してたのを聴いて「なんていい曲だ~!」)、「やっぱりあれは天才の曲だ!」と膝を打ったのでした。(実際には打ってないけどw)
あまりにも好きすぎて、自分たちのヒローエンで、新郎新婦入場の時にこの曲を使わせました。式場の音楽担当さんはこの曲を知りませんでしたが「ああ、いい曲選んできましたねー」と褒められました。
私事で失礼いたしました。
変わらず可愛いはなひめちゃん語録も楽しみにしています♪
確かに、これは映画館でみるほうがいいと思う。
モーツァルト本、何冊も並べて読んでいったら…こりゃハマりそうです、謎だらけ。
モーツァルトといったらピアノのイメージが強いですが、習ってないバイオリンをいきなり弾いたとかの逸話もあったり、おもしろいです。
図書館で「魔笛」DVDの予約も入れました。たのしみ(^-^)
シャルロットさんは、「思い出の曲」もモーツァルトなんですね!!
いい映画ですよね~
私は、社内の英語研修かなんかでこの映画のひとコマが出てきて、そのとき「おぉっ」と思って買ったのでした。そのあとずーっと塩漬けになってて…
今年もよろしくお願いします~
モーツァルトの高笑いが、どうも今でも忘れられないです。
「魔笛」いいですねー。予約されたDVDがどこの劇場で指揮者・歌手陣が誰なのか激しく気になります。
私の人生初オペラが、高校で引率されて行った日本語バージョンの「魔笛」でした。「うわ~素敵~」とすっかり魅了されました(そこから現在のような「オペラマニア」を自称するに至るには、もう2段階ぐらい経るのですが)。
特に「夜の女王のアリア」にはガチで度肝を抜かれ、10年ぐらい前には「夜の女王」なんてHNを使っていたのですが、オペラを知らない人にSM好きだと思われていたので(死)その名を名乗るのはやめました。
しかしソプラノのアリアのカラオケ集のCDを買い、夜の女王のアリアをこっそり歌っていたことは公然の秘密です(ボソッ
モーツァルトのオペラで有名なのは大抵ナマで見ましたが、好きなのは「魔笛」と「フィガロの結婚」で、実に俗世まみれで(笑)面白い「フィガロ」もオススメなのですが、「魔笛」は晩年の作のせいか浮世離れしていて、音楽も何だか研ぎ澄まされていて、ポップでキャッチーなのに崇高な感じがします。だいたいファンタジーくさいモノは一様に好きでない私が「魔笛」だけは例外中の例外なのは、その音楽性ゆえかなと。
「魔笛」(K.620)、クラリネット協奏曲(K.622)、レクイエム(K.626)など晩年の名曲は名曲揃いのモーツァルトの中でも一種独特というか、ココロがデトックスされるような(私だけか^^;)。
またまた空気読まずに自分語り延々と失礼いたしましたm(_ _)m
ご覧になったらまた感想UPしてください。
そこまで好きだったわけでもないのに、なんであんなに何回も見に行ったんだろう・・・?と、
今考えると不思議なんですが、当時は学生でヒマだったし、名画座の2本立てでかかってたから、お目当ての映画のついでに毎度毎度見てたような。
(あの頃のヒマな時間を今取り戻せたらいいのに!)
小学校の時、学校の図書室に「いなずま坊や モーツァルト」っていう本があって、面白かったので何度も借りて読みました。(児童向けの伝記です)
もし図書館で発見されることがありましたら、ぜひ(^^)
私だけ流行(?)に乗り遅れていたわ…
まぁでも今みたらきっと別のおもしろさがありますよ~よろしかったらお貸しします(^-^)
あの高笑い、うまいですよねぇ。聞いている人を居心地悪くさせるところがちゃんと出ていて(^^;;
私にとっての魔笛は、「中学校の音楽でやたら歌ってた」というお付き合いで(参照:「深い記憶にある歌をみんなで歌おう」2010年9月24日)、今でも「パ・パ・パ」とか何曲かはソラで歌えますよ(^^)
> 夜の女王のアリアをこっそり歌っていたことは公然の秘密です(ボソッ
あーあれはそそられますよねー
声出ないけど。
> ポップでキャッチーなのに崇高な感じ
まさにそれ!! 魅力満載のオペラですよね。
> 「いなずま坊や モーツァルト」
探してみます!!
「いなずま」っていうのが、いいですね~「坊や」だとまだシャレになるけど大人になるとなかなか…