幸せじゃないピアノというと、弾かれていないピアノ…メンテされていないピアノだろうか。
←ピアノと共に歩む人生のしあわせ。
「持ち主に愛されてよく弾かれているピアノを調律するのはうれしい。一年経ってもあまり狂いのないピアノは、調律の作業は少なくて済むかもしれないが、やりがいも少ないと思う。」(「羊と鋼の森」より)
うちのやまちゃんも、人生いやピアノ生の前半はこんな感じ。完全放置だった時期はなくて、年イチくらいで調律はしていたけど、そのたびに「もうちょっと弾いてあげてくださいね~」みたいな。
逆にあまりに弾かれるピアノというのもくたびれるらしく、ピアノの先生(自宅で頻繁にレッスンをしているような)のブログを見ると、ピアノは消耗品ってな書き方がされていたり、まぁ直接触ったピアノでいえば○○楽器ヤマハ教室のなんてボッコボコだったものね。
あまりに弾かないと鳴りが悪くなるものなのかどうか?? これは長年の疑問だけれど、いろんな人に聞いてもそんなに確たる返事はかえってこなかった。まぁ、実際に鳴りが悪くなるかどうかは別として、活用されていない道具というのはやはり悲しいものだから、
ピアノ愛のある個人のおうちに置かれて、よく弾かれているしメンテナンスもされている
というのがかなり幸せなピアノかな。
「羊と鋼の森」の中で「しあわせなピアノ」という言葉が出てくるのは、「神」調律師のする調律について言及されているところ。
「板鳥さん(注:「神」調律師)に調律してもらうと、今までのピアノはなんだったんだろうって思うよ。信じられないくらい、いい音を出すようになる。急にピアノがうまくなったような気がするんだ」
やまちゃんは…たいしたピアノではないけれど、彼のピアノ生後半では「神」調律師に調律してもらっていたので、そんじょそこらにあるヤマハアップライトとは別格のいい音を出していた。とても弾きやすかったし。
長い時間ではないけれどコンスタントに弾くようになって、またろうも(意外にも)ピアノを愛でつつ成長し、さらには家でピアノを囲んでいろんな会を開くようになって。
これは、かなり幸せなピアノじゃないだろうか。
しかし、ここで強力すぎるライバル、めるちゃんが現れてやまちゃんピンチ!! 最近では、消音でしかほぼ弾かれていないので(調律も年イチに延ばそうかと)かなり冬の時代が訪れたようだ。これまでこんなにお世話になったのにちょっと申し訳ない。二台ピアノ企画などでスポット的に活用を図っていきたい。
ところで、「板鳥さん調律」については、上記の部分に引き続きこのように書かれている:
「外村くん、ピアノのタッチって、わかる? 鍵盤の軽さや重さみたいに思ってない? ほんとうはそんな単純なものじゃない。鍵盤を指で叩くと、連動してハンマーが弦を打つ。その感覚のことなんだよね。ピアニストは鍵盤を鳴らすんじゃない。弦を鳴らすんだ。自分の指先がハンマーにつながっていて、それが弦を鳴らすのを直に感じながら弾くことができる。その感じが、板鳥さんのタッチだ」
最近、ごく一部で話題の(!)「触弦感覚」ですね。
んー、クラビコードで「触弦感覚」があるのは当たり前だし、フォルテピアノとかでは現代ピアノと違うかなりわかりやすい(近い)「触弦感覚」があると思うんだけど、現代ピアノではどうかなぁ。。
やまちゃんをいくらいい状態に調律してもらっても、そこまでの感触はなかなか得られないと思う。けど、その調律師さんが、フェアのときに気合入れて調律・展示してあるベヒやベーゼンドルファーはかなりそれに近い気持ちで弾けたかな。錯覚かもしれないけれど。
上記のセリフを言った調律師(「型」があると言ったヒネた調律師)はさらにこう言っている:
「怖ろしいピアノだよ。ピアノがいろんなことを教えてくれるようになる」
「そのピアノで弾くとね、ピアニストが思っていることが全部音色に出るんだ。逆に言えば、ピアニストの中にない音は弾けない。ピアニストの技量がはっきりと出るってこと」
つまり、このヒネた調律師が出来上がるモトとなったのが、「神」調律師の調律したピアノ…ピアニストとしての限界をそのピアノに教えられてしまって、調律師に転進したといういきさつだったわけだが。
そういう立場にないお気楽趣味ピアノとしては、「しあわせなピアノ」素直に歓迎である。すでにめるちゃんに半年、教わっただけでもけっこう得るところはあったと思うし、これから末永くお世話になって、さらにさらにいろんなことを教わるつもりである。
私が日常的に弾き(愛をもって!!)、よい調律師さんにサポートしてもらって(^^)、ときどきはピアノ好きな人々に囲まれて(私ひとりではできない)多彩な鳴りを引き出される。めるちゃんのピアノ生もなかなか順風満帆だよね。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
←ピアノと共に歩む人生のしあわせ。
「持ち主に愛されてよく弾かれているピアノを調律するのはうれしい。一年経ってもあまり狂いのないピアノは、調律の作業は少なくて済むかもしれないが、やりがいも少ないと思う。」(「羊と鋼の森」より)
うちのやまちゃんも、人生いやピアノ生の前半はこんな感じ。完全放置だった時期はなくて、年イチくらいで調律はしていたけど、そのたびに「もうちょっと弾いてあげてくださいね~」みたいな。
逆にあまりに弾かれるピアノというのもくたびれるらしく、ピアノの先生(自宅で頻繁にレッスンをしているような)のブログを見ると、ピアノは消耗品ってな書き方がされていたり、まぁ直接触ったピアノでいえば○○楽器ヤマハ教室のなんてボッコボコだったものね。
あまりに弾かないと鳴りが悪くなるものなのかどうか?? これは長年の疑問だけれど、いろんな人に聞いてもそんなに確たる返事はかえってこなかった。まぁ、実際に鳴りが悪くなるかどうかは別として、活用されていない道具というのはやはり悲しいものだから、
ピアノ愛のある個人のおうちに置かれて、よく弾かれているしメンテナンスもされている
というのがかなり幸せなピアノかな。
「羊と鋼の森」の中で「しあわせなピアノ」という言葉が出てくるのは、「神」調律師のする調律について言及されているところ。
「板鳥さん(注:「神」調律師)に調律してもらうと、今までのピアノはなんだったんだろうって思うよ。信じられないくらい、いい音を出すようになる。急にピアノがうまくなったような気がするんだ」
やまちゃんは…たいしたピアノではないけれど、彼のピアノ生後半では「神」調律師に調律してもらっていたので、そんじょそこらにあるヤマハアップライトとは別格のいい音を出していた。とても弾きやすかったし。
長い時間ではないけれどコンスタントに弾くようになって、またろうも(意外にも)ピアノを愛でつつ成長し、さらには家でピアノを囲んでいろんな会を開くようになって。
これは、かなり幸せなピアノじゃないだろうか。
しかし、ここで強力すぎるライバル、めるちゃんが現れてやまちゃんピンチ!! 最近では、消音でしかほぼ弾かれていないので(調律も年イチに延ばそうかと)かなり冬の時代が訪れたようだ。これまでこんなにお世話になったのにちょっと申し訳ない。二台ピアノ企画などでスポット的に活用を図っていきたい。
ところで、「板鳥さん調律」については、上記の部分に引き続きこのように書かれている:
「外村くん、ピアノのタッチって、わかる? 鍵盤の軽さや重さみたいに思ってない? ほんとうはそんな単純なものじゃない。鍵盤を指で叩くと、連動してハンマーが弦を打つ。その感覚のことなんだよね。ピアニストは鍵盤を鳴らすんじゃない。弦を鳴らすんだ。自分の指先がハンマーにつながっていて、それが弦を鳴らすのを直に感じながら弾くことができる。その感じが、板鳥さんのタッチだ」
最近、ごく一部で話題の(!)「触弦感覚」ですね。
んー、クラビコードで「触弦感覚」があるのは当たり前だし、フォルテピアノとかでは現代ピアノと違うかなりわかりやすい(近い)「触弦感覚」があると思うんだけど、現代ピアノではどうかなぁ。。
やまちゃんをいくらいい状態に調律してもらっても、そこまでの感触はなかなか得られないと思う。けど、その調律師さんが、フェアのときに気合入れて調律・展示してあるベヒやベーゼンドルファーはかなりそれに近い気持ちで弾けたかな。錯覚かもしれないけれど。
上記のセリフを言った調律師(「型」があると言ったヒネた調律師)はさらにこう言っている:
「怖ろしいピアノだよ。ピアノがいろんなことを教えてくれるようになる」
「そのピアノで弾くとね、ピアニストが思っていることが全部音色に出るんだ。逆に言えば、ピアニストの中にない音は弾けない。ピアニストの技量がはっきりと出るってこと」
つまり、このヒネた調律師が出来上がるモトとなったのが、「神」調律師の調律したピアノ…ピアニストとしての限界をそのピアノに教えられてしまって、調律師に転進したといういきさつだったわけだが。
そういう立場にないお気楽趣味ピアノとしては、「しあわせなピアノ」素直に歓迎である。すでにめるちゃんに半年、教わっただけでもけっこう得るところはあったと思うし、これから末永くお世話になって、さらにさらにいろんなことを教わるつもりである。
私が日常的に弾き(愛をもって!!)、よい調律師さんにサポートしてもらって(^^)、ときどきはピアノ好きな人々に囲まれて(私ひとりではできない)多彩な鳴りを引き出される。めるちゃんのピアノ生もなかなか順風満帆だよね。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
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(今回もイラストはまたろう)
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