アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

飾りじゃないのよ本棚は

2015年02月16日 | 生活
先日の記事「これが我が家の「掃除の道」」で挙げた「部屋を活かせば人生が変わる」という本を読み終わったんですがね…

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…うーん…

なんというか。すっきりしない読後感。

小説じゃなくて実用本なんだから、役に立つか立たないかであって、読後感もへったくれもないんだけどね。

何が違和感あるかというと、「そりゃー人それぞれだろう」というところでも、スパーッと言い切られちゃうところ? 「押し付けがましい」というのともちょっと違う、確信を持って言い切られているだけで別にワタシにそうやれと押し付けているという雰囲気でもないんだけど。

たとえば、「本棚は来客者向けエンターテイメント空間」という項とか。

曰く、本棚は収納スペースではなく、自己演出のためのスペースです、と。

パークハイアット東京のフロントに向かう廊下の両サイドには、まるで図書館のように大量の本が並べられているんだけど、それはもちろんそんなところを通る人がその本を読むってことはなくて、見てもらうための演出。「うちのお客様は、こういった本を好む知的でエグゼクティブな階級にあるんです」…というような。

収納でない、ということの意味は、だいたいの本は捨てちゃってほんとに必要なら入手しなおせばいいし、あるいは最初から電子書籍で買う、あるいは「自炊(スキャン)」するとか。要するに、「読む」という実用の観点では、かさばる本というものを所有しているのは空間の無駄なのであって、本は見せるためのもの。

だから、もちろん扉とかはなくて、ずらっと背表紙が見える棚。寝室とかではなくて、お客様を通す部屋に。

私の場合はもちろん、本はそれぞれが必要なときにさっと出てくるように「収納」しておくのが大事で、だから背表紙がずらっと見える棚はいいよね。ただし、別に見た目がキレイじゃないから寝室に。壁一面に作り付けの浅い棚があって、半分ずつ私の棚、よしぞうの棚となっております。

ま、私がどうしているかということはこの際、置いておくとして、本棚が収納な人もいるし、本を持たない人もいるし、自己演出なら本棚以外でするよって人もいるでしょう。

だけど、この本では、部屋の基本ユニットは、ベッド、テーブル、椅子、本棚。これ以外の家具はすべて『おまけ』、と言い切るんですよね。なので、その余裕がなければ(=置くことによって掃除の道が断たれてしまうようであれば)、それらの家具(テレビでも、食器棚でも)を置くことは諦めてください、ということになるわけ。

こういう「そこまでのことはいえないだろう」ってことをビシバシ言い切っていくのが、売れる本の条件なのかなぁ(^^;; 買っちゃってから見たけど、この本を書いてる「部屋を考える会」の代表者は「もしドラ」の著者だって。おそらく、売れるための条件を知り尽くしているんです。

というわけで、非常にいいこと言ってるし、参考になるノウハウもたくさんあったけど、「私、このひと(=本)キライ」という結論に(笑) 所有せず、古本屋行の箱へ。あ、この箱を出しちゃう前にお会いする方で希望者がいれば差し上げます。つまらなくはないです。
(追記: 貰い手がつきました)

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春祭レッスン、「きれいな」不協和音

2015年02月14日 | ピアノ
一回目からずいぶん間が空きましたが、今日は「はるさいレッスン」の二回目でした。

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artomrさんがshigさんと話し始めた隙に、まずは一人でピアノ部屋に籠って大慌てで音の確認(^^;;

そうこうするうちにartomrさんが入ってきて「(前回から)だいぶ練習されましたね~」と言ってくれましたが、それがその。。

「はるさい」は一人で弾いてもそんなおもしろくないというかワカランうえ、イベントで弾くソロ曲がいつでも立て込んでるので普段は弾いてません。というわけで、2/11のカンタービレが済んでからものすごい勢いで音を拾いにかかったのですが、そしたら気づいたことがあります。

一回目のレッスンの前は、そもそもこういう楽譜↓


を見て、こんなん読めますかいな~アラフィフで、目もしょぼしょぼしてるのに!! という感じで、まーとりあえずレッスンいってみよってことで、譜読みはほとんどしないでリズム打ちだけ練習していったんです。

こういう「ぐちゃっ」としたのをバラで見ていこうとしても、シャープとかナチュラルとかダブルフラット!?とか、一音一音読むのでくたびれちゃって、そのうえ、今出ている音が正しいのかどうかぜんぜん確信持てない。

…それじゃなかなか譜読みできないですよね…

それが、一回目のレッスンのとき、いろいろ分解したり、比べたり、ウンチクを語ってくれたりしてたら、正直いうと説明のうちかなりはよくわかんなかった(^^;; んですが、なのに効果は絶大でした。

突然、「聞こえる」ようになったんです。

「ぐちゃっ」の音符をいっぺんに鳴らしたときに、「あ、合ってる」とか「あ、違う。ここシャープあった」とか。

そうすると突然、「見える」ようになったんです(注: あくまで当者比)

これは同じ音の並びが全体に半音(あるいは一音)下がっただけだなぁとか。

そうしてみると、この「変な曲」が、案外ときれいというか心ひかれる響きに聞こえてきて、もちろん「ぐちゃっ」というか「ずぉん~」とか世界がめきょっと崩れるような迫力があったりするところもあるけど、とにかく全体がデタラメでなく、これはこれなりにあるべき姿として調和が取れているんだなと。

なので今回は、短い時間で練習してもずいぶん捗りました。

リズムがわかって、音もわかりつつあるんで、
レッスンももっと楽しかったです。
うまく合ったとことか、とてもイイ感じに響いたりして。

でも、指がさっとソコに行かないので、ややこしくなると「あ゛~」とパニックになって音が掴めなくなっちゃうんですけど。

今日弾いたとこ(合計してもたいした分量じゃない)は、「練習すれば」ちゃんと合わせられるかな…

そんな中で、

ペダルとか、
タッチとか、
適切な指使いとか、
どの音がどこまで残るとか、
きちっと正確な刻みとか、

「贅沢な(笑)」指示が出ると「おぃそれどころかよ」とも思ったりするんですが、やってることは案外単純(?)なので、その箇所だけ何度もレッスン内で弾いていれば、その「演奏上のポイント」も取り入れて「おー今のいい感じ(^-^)」というのが体験できたりするんです。

つまりそれが、artomr氏のいってた、「はるさいはレッスン素材として最適なんです!(←ここ、アツク語る)」という中身なのかな。まー同意できない人も多そうだけど(^^;;

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妻が高額の買い物したとき夫は!?

2015年02月11日 | ピアノ
今日は、修理を頼んであったバイオリンの引き取りに行きました。

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←ピアノも高いが場所も高い

楽器屋さんですから、ピアノがあります。ガラス張りのショールームに、よさげなピアノが…

頼んで、試弾させてもらったのですが、お姉さんが出て行かないので(-_-;; ほんとにちょろっとしか弾けませんでした。でもね。

すーごくよかったの!!

スタインウェイの再調整品で、長さ155cmと小ぶりで、つや消しの外装がたいへん美しく、弾き心地といい音の響きといい、とても好みでした。

隣もスタインウェイの再調整品で、大きさは同じ。茶色の猫足とこちらも美しく、お値段ぴったり同じなんですが、まぁ装飾分のお値段が入っているからでしょうか? 響きは微妙に違っていて、黒いほうのが断然よかったです。

…あぁこれ買いたい!!

けどまぁ、イキナリこれ頂くわ♪というわけにもいかないので、しかたなく後ろ髪引かれつつ、腹いせに鍵盤クッキーを買って帰りました。


そんな日だった本日…

家に帰りますと、よしぞうとこじろうが、私がいない間にやってたバラエティー番組の話をしてくれたんです。

それは、「妻がいきなり15万円の熊手を買ってきたら夫は」というドッキリもので、熊手ってあの縁起物のね。

収入も少なく子どもは小さく、今、超節約モードのおうちだそうで、夫の小遣いは月額1万円、一番の贅沢はジャンプを買うことというつましさの中、15万円の熊手(笑)

で、夫はもちろんびっくりして、妻がトイレに立ってる間は茫然と熊手を見つめていたりするんですが、妻が「縁起物だし」「家族のために」などといっていると、もう心を決めたように(許容したというよりは受容して)、「こうやって福を集めるんだって」という妻といっしょに福をかき集める動作をしたり…とにかく、一度も怒った顔はしなかったんだそうです。

月1万5千円のローンを組んで、家計が苦しいので、月の小遣いを1000円10か月減らしてほしい、という妻からの願いも結局受け入れます。すごい(o_o)

とにかくめちゃくちゃ「大人度」高い夫さんだったようで、よしぞうはいたく感動していました。

もし妻が…したとき、自分は!?

えぇ、私が熊手買うとはまさか思いませんよね。それじゃリアリティーないですけど、アレですよアレ、グランドピアノ。ある日帰ってきたらリビングにでーんとグランドピアノがあったら、自分は果たして!?
(んで、私が「これほんとにお買い得品だったのよぉ♪」とかいう)

というわけで、私がマジで今後のグラピ導入の可能性について語りたい気分満載で帰ってきたら、
なぜだか「熊手」で話の腰を折られた(揉まれた?)のでした(^^;;

いや熊手よりグラピのほうがさらに嵩張ってかつ高価なんですけどね。
ちなみに、その番組でドッキリされた夫さんは、「今後、五桁以上の買い物のときは先に相談してほしい」と言ってましたが、私、「五桁」のときは何も相談してませんね(服とかね)。六桁になれば相談してます(電気製品とか、バイオリンとか)。

グラピはさすがに事前に言いますよ!! けど、一生買わないとはいわない(笑)

こじろうは「いや、だって場所ないでしょ!?」と抵抗してましたが、オマエがはよ出て行けばいいんじゃ~(^-^)

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これが我が家の「掃除の道」

2015年02月10日 | 生活
この春、またろうの下宿、こじろうの大学進学とそれなりに大きな節目を抱えている我が家ですが。

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もうひとつ、この春に変えようとしていることがあります。

長年、掃除(掃除機かけ)は人任せにしていたのですが…
長年ってどのくらいかというと、こじろうが一歳になったころからだからかれこれ17年とかですかね。ほんと長いわ。

週二回、帰ってくると家がキレイになっているというのはそりゃもう快適です。何年も来てもらっているシルバー人材センターのMさん、丁寧にかつ柔軟に対応してくれて、わけわからん家の中でも「適当に、適切に」掃除してくれます。快適すぎて離れられなくなってずるずると。気が付けば家の中にはもう「小さくて手のかかる子」もおらず(「大きくて手のかかる子」はいるようないないような)。

…もういつまでも生活の基本を他人任せというのもどうかな。
というのもあり、現実問題、下宿代もかかる春から、シルバー人材センターは安いとはいえ月二万円くらいの出費を削るのもよいかと。現契約は三月までなので更新しないという意味です。

そこで、四月からはルンバくんの導入をめざし、水面下で活動を始めました。

ルンバくんの評判を聞きますとなかなか地道に働く良いヤツらしいのですが、変なところにハマりこんだりからまったりするとお手上げ(手はないけど)になってしまうこともあるらしく、とにかくシルバーさんと違って、物を「どけながら」掃除機かけてくれるわけじゃないんだから、ルンバくんの通り道をすっきりさせないことにはね。

幸い、我が家は基本的に段差がないのでその問題は最初からクリア。本棚から溢れた本が床積みになっていたので、古本屋を活用して棚に収めます。使っていなかった(壊れた)スーツケースは粗大ごみに出し、ぐちゃぐちゃしたたこ足電源ケーブルは口の多いしっかりしたテーブルタップを買ってきて整理。長すぎるコードはねじりん棒でまとめます。

「一日一か所」という感じでじわじわと、じわじわと、二か月くらいかかってルンバくん目線で道を切り拓いていきますと、なんだか、家の中がすっきりとわかりやすく、暮らしやすくなってきました。

そんな日曜日、本屋さんにいったとき、お目当ての棚とはぜんぜん違うジャンルの、勢いよく通り過ぎかけた棚にこんな本がありました。「部屋を活かせば人生が変わる」(部屋を考える会)

オビに、「部屋に「掃除の道」を通すのです!」とあって、これはまさに私が今感じていることなのでは。と思って衝動買い。

すると、話の根幹は確かに私の感じたことと同じ。動線という言葉がありますが掃除線ですね。人+掃除機が通れる太い道、そこから枝分かれして掃除機の先が通る細い道(ただし長さに限界あり)、これで家の中すべてをカバーして、「掃除の道」を整備すると、人生が変わる!!
いやまぁ、人生が変わるっていうか、まずは掃除が楽に行き届くようになるってことですけどね。

掃除の道の通し方なんかについてもなかなか実践的なアドバイスでよくできていると思いました。ただ、我が家の個室は狭すぎて、どうやってもこの本推奨のベッドの置き方(短辺を壁につける)ができませんけど。

でも、この本は、ルンバくんを通すための本じゃありませんでした。ルンバが通れるくらいの掃除の道を作るんですけど、それを使って掃除するのはあくまでも人間。

「ルンバを使うな」という節がわざわざありました(笑)。曰く、掃除をすることによって、無意識のうちに、「自分の部屋の健康状態」さらには「自分の心身の健康状態」をチェックしているのだと。掃除を他人任せや機械任せにすることで失うものは実は大きい。そして、「掃除というのは本来、それ自体が気持ちよく、達成感のあるものなのです」。掃除の道が通っている家なら、掃除は「快」である。大いに楽しみましょう、というわけ。

ま、前者はともかく後者は趣味の問題というか、掃除よりもっと楽しみたいことがあれば説得力がないと思うんですけど。

それで、「チェック」の意味は確かにあると思うんですが、たぶん、人ならぬ身のルンバくんがまともに働けるようにしようとすると、結局は人が点検しなきゃいけないという部分があるんじゃないでしょうか。私がここんとこ何人かの知人に使用感を尋ねたところ、ルンバに肯定的評価をしている人はみんな、「床にものを置かないことに家族が協力的になった」など生活が変わったことも含めて感じているようなので。

ということで、掃除の道を通し、ルンバくん購入という線で、だいたい固まってまいりました。

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子育て終盤、教養主義的雑談のススメ

2015年02月08日 | 生活
【ブラームス】ネチネチグチョグチョした感情の吐露を、理路整然と話す老紳士の恐ろしさ。

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これは、「クラシック悪魔の辞典」(鈴木淳史)という、shigさんち書庫から借りてきた本の一節。私がこれを「おもしろい」と感じるのは、ブラームスという作曲家のことを知っているから、というか、より正確にいえば、このあいだ(まさにその、晩年の作品であるところの)間奏曲を弾いたからだ。

つまり、人が「おもしろい」と感じるのは、知っているとか、体験したことがあるとか、考えたことがあるとかそういうベースがあって、そこをちょいとヒネられたときである。こういう「おちょくり」辞典モノを楽しむためには、そのような「教養」が必要なのであって、正直なところ、私はかなり限定された部分しか楽しむことができなかった。

【ムストネン(ピアニスト)】ピアノをチェンバロに変換してしまう精度の高い装置。

こんなのは、ムストネンさんがどんな人だかまったく知らないので心にヒットしない。もちろんこの名前を検索フィールドに放り込んでみたら何かわかるかもしれないけど、そこまで時間かけて説明されて面白いってもんじゃないし。

この本を読んでみると、つくづくわかったことは私はまったくもってクラオタじゃないってことだ(^^;;
自分がたまたま触れ合った曲や作曲家や演奏家のことしか知らないものね。

およそ、誰かと雑談をしていて面白いというのはなかなか高度な技なのであって、それが成立するためにはその誰かと何か共有できているベースがあるというのが必要条件だ。人と人としての相性というのはまた別の問題でそれもまた必要条件だけれど。

私は特に今年に入ってから、ピアノやバイオリンもそこそこしか弾いてないし、ブログもそこそこしか書いてないし(一時よりはずいぶんペースが落ちている)、それではその分の時間にいったい何をしているかというと、わりと…子ども(のうち誰か)と雑談しているのである。

またろうの部屋を片付けながら(なんとなく引越し準備)
こじろうとくだらないバラエティー番組を見ながら
はなひめと買い物をしながら


たとえばテレビを見るといったことは気軽な娯楽だけれども、時間をなかなか吸い取るので、なんとなく避けていたところがあった。けど、まぁいっしょに見ようかなとか。会社に行くとき、ちょっと五分ずらしていっしょにいけるなら駅まで行こうかなとか。YouTubeでおもしろい動画見つけたから教えてあげようとか。新聞やNewtonとか話のネタになるものを買って帰るとか。

要するに、たまたま機会があれば子どもの誰かといっしょの時を過ごし、ついでになんか話をしようとしているである。

これは、こじろうやまたろうの進路が決まってひと段落した、ということもあるんだけど、一番大きいのは、気が付いたら子どもたちが…というかとりわけこじろうが…雑談相手として十分手ごたえのある相手に成長していたことである。

知らないことだらけの幼い子どもとのおしゃべりはまた別の楽しみだろうけど、雑談の楽しみというのは、お互いの共通知識や理解あってのものだ。

こじろうは、中学受験という機会を経て、日本語の読み書きや理科や社会の基礎知識や、そんなものを仕込んでから中学生。そこで友人関係が広がってあれやこれや、学校での授業は大学受験もないのでわりと教養重視(?)という表現が適切かどうかわからないけど、まっしぐらに「学力」を身に着けるというよりはもうちょっと寄り道的なところでもあるし、そんなこんなで六年経ったら当然中二病も通り過ぎてるし、今や。。

こじろうに比べるとまたろうは、無教養とまではいわないけれど変なところを深堀りしていて、ノリもずいぶん違って妙なこだわりも強くて私とは話が合わないところが多いのだけど、合うところはやっぱりおもしろい。というか、いいやつだなぁと思う。

はなひめはまだまだだけれども、こじろうと同じく中学受験を経て「打てば響く」友人にたくさん囲まれ、学校もやたらと教育熱心なので、高三になったころにはこじろう以上の手ごたえある相手になっているかもしれない。

子どもの側からみて、親と「雑談」することに価値があると感じるかどうかは知らないけれど、これからもしかして親子の人生の重大な齟齬があっても、それまでになんとなくだらだらと楽しく雑談ができた蓄積があったら、乗り越えていきやすいような気がする。あるいは、友だちとの若い会話とまた違う「味」が人生でなんかのコヤシになったとすれば親業の甲斐があるというもの。

はなひめはともかく、あと二人は母と気軽に「雑談」してくれる残り時間も少ないので、今はピアノやバイオリンやブログより、ほんの少しだけ心の優先順位を「そっち」に移している。春からの新学期が軌道に乗ったらいやでも自分の時間が戻ってくるわね。

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