第一夜・天の梯子

たかあきで『光のどけき』と『山吹色』を使って創作してください。

　眼前に広がるのは切れ目のないままに延々と続く薄い色の空、そして薄紅と山吹色に輝く雲。その隙間から降りてくる光の帯は確かに天国に続く梯子に見える。
　では行きますかと問われ、神を信じていない私でも昇れるのかと訊ね返すと、神は人を救いません、人が神に救われるのですと答えが返ってきた。

店の名は琥珀亭・店長の昔話・はじまり

たかあきで【放物線を描く花束】というテーマで創作してください。

　俺が旅立たなければならない理由は幾つかある。話すと長くなるが聞くか？
　そんな言葉に楽師は頷き、店長は語り出す。

　まず、店長は港町から遠く離れた北の国で貧乏騎士の息子として生まれたが、父親は生活の為に位を返上して食堂で働いていた。やがて店長も同じ店で働くようになり、普通に結婚して子供も二人出来た。