あられの日記

カテゴリーは場所優先。鶴岡八幡宮は寺院・仏閣ではなく「鎌倉」に。一部検索し易さ優先で、花カテゴリーに入れてる場合も。

超超お得なぐるっとパスを知ってますか?

2008年11月13日 08時58分01秒 | 展覧会&観光施設&能楽
東京にはぐるっとパスという優れもので倹約家にはお勧めのチケットがあります。「お得にミュージアムめぐり」を楽しめます。
1冊2000円。有効期限は2ヶ月。
都内61の美術館・博物館・動物園・水族館などの入場券または割引券がつづられた便利でお得なチケットブックです。
そう。上の画像からわかる通り、今時の磁気カードでなく、使用したらチケットを切り取っていく昔ながらの方式。測ると1冊あたり65グラムもあります。
私、観光客だから~?と買うのを躊躇するお嬢さん。でもね、下の出光美術館の場合、企画展の入場料は1000円もするんですよ。ほらね。受付で入場券をぐるっとパスにすれば、もう半分回収したのも同じ。出光美術館からなら徒歩圏に相田みつを美術館が東京国際フォーラム内に、ブリジストン美術館もあります。あっちゅー間に2000円分楽しめます。
私はこれからの紅葉シーズンのお散歩&美術館巡りのセットで楽しもうと購入しました。
難を言えば、企画展まで全額このぐるっとパスでOKという場所はまだまだ少ないことかな。でも今なら上野の東京都美術館で開催中のフェルメール展や国立新美術館で開催中の巨匠ピカソ展もそれぞれ100円割引で入場出来ます。使える時間が限られている観光客はぴあ等で安い前売券を探す手間がもったいないとか、行ってみたら超絶満員で今日はパス。他の展覧会へ変更だっ!て時にはとっても便利でお得です。
つーことで昨日出光美術館でぐるっとパスデビューした私。
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超笑える展覧会

2008年11月13日 08時16分35秒 | 展覧会&観光施設&能楽
展覧会でこんなに笑ったの始めてかも~。
11月1日~12月23日まで東京日比谷の出光美術館で開催中の「陶磁の東西交流」展へ行って来ました。
お固いイメージの陶磁器の展示。今ひとつ乗り気でなかったのですが、前回の出光美術館で見た仙がいさんの資料が欲しくてミュージアムショップに置いてないか確認のついでに見た展覧会だったのですが、笑えた笑えた。

陶磁器は中国景徳鎮や日本の柿右衛門・古伊万里をヨーロッパの王侯貴族が熱狂的に欲しがって、結果自分の国で創ろうとして模倣したり研究を重ねてマイセンやデルフトといった今や超有名な窯にまで成長したのです。
今回の展覧会は上の画像を見てわかるように、お手本になった日本や中国の皿と、それを見た陶工が一生懸命に写したヨーロッパで制作した皿が並んで展示されています。
それも先生&生徒の作品のペアが一つや二つでなく、ほぼ全部の展示物をそういうふうに並べてあるんです。
笑える。誰がこれを思いついてこう並べたんだろうなあ…。
何も笑う為に集めた訳じゃないだろうけど、そういうふうに並べられるともう笑うしか…。
これ、東京の日比谷のビルの中なんかに展示しないで、大阪なんばか吉本の劇場ででも展示すればいいのに。
(わかりにくい例えかもしれませんが、出光美術館は天下の帝国劇場のビルの9階にあります。1階のエレベーターでは受付の人もいて、高そうなスーツをビシッと着たおじさんがエレベーターの案内操作までやってくれます。客は着物を召したマダム中心。なのになぜかビルの中の美術館には茶室があって、客はその茶室を眺めつつ、皇居ビューの大きな窓を眺めつつ休憩所で煎茶やウーロン茶やほうじ茶を無料でいただける趣向となっております。こんな美術館は私の知る限りここだけ)
さて、せっかくなので私が笑った展示例を紹介します。
まず一つ目は、お手本となるのは中国の皿。お題は故事にもとづき、大きな瓶に落ちた子供が溺れるのを、石を投げて割って助けた賢い役人の図。
が、日本の陶工にはこの中国の故事の意味することが理解出来なかったようで…。
日本で制作された皿は、瓶の大きさが間違ってました。小さいんです。小さな瓶に子供が入っているものだから、本来は讃えられるべき役人はまるで沐浴する子供に石を投げて瓶を割った悪党にしか見えません。
更にまずかったのは、その間違った日本の皿の絵をお手本にヨーロッパで制作されたこと。
まるで間違いだらけの伝言ゲームのようです。これ、中国の皿が制作されてからゴールのヨーロッパの皿が出来るまで何年かかったんだろうなあ…。今のように光の速度でインターネットがかけぬける時代ではありません。一生懸命創った皿が後世私の笑いのネタになるとは
二つ目は注文主は遥か彼方にいて、制作する陶工と注文する王様は顔を合わせられないことから起る悲劇。つーか喜劇。
例えば、注文主はヨーロッパのある貴族。ギリシアの神話からケンタウロスの絵柄を発注した。
知ってます?ケンタウロス。上半身は人間で、下半身は馬のアレね。
でも陶工はそんなものは見た事も聞いた事もない…。
出来上がったケンタウロスの皿は、太鼓腹の筋肉ムキムキの豪傑の三国志か水滸伝に登場する英雄か荷揚げのオヤジって風情。それに青い優美な鹿の下半身。
これ、捨て身のお笑い?ねえ、これ何年かかって注文した貴族は楽しみにしてたの??
おそらくこの皿を届けた商人は、機嫌よ~く皿の梱包を外す注文主が愕然とするのが怖くて顔は上げられなかったことでしょう。いや、無礼打ちが怖くて自ら届けたりせずに、家人か下男にでもやらせたか?
私なら怒りで皿を叩き割る位の暴挙をしそうだけど、こうやって美術館に収まっているんだから、心の広い注文主もいたものだ。生きてたら一言感想が聞いてみたかった。
ってな具合です。
他にも象を見た事がなかっただろうヨーロッパの陶工が創った皿は、それポニーってサイズの象の上に大男が腰掛けてたり。
そうだよね。ヨーロッパには縁側ってないよね。って感じで日本の平安美人の家には当り前にあった縁側が、微妙な形の模様に化けてたりして、涙なしには見れません。話のタネにお手本と結果の作品をぜひ見比べるのをお勧めします。
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