明日まで県立相模原公園内のサカタのタネ グリーンハウスでラナンキュラス展2017が開催されています。展示品種数約80種・4000株と関東随一の展示規模となってます。3/8午前中に行って来ました。昨日の記事で1階を。今日は2階の展示を紹介します。
まずはラナンキュラスが並ぶ階段を上がります。
私は相模原公園へ立ち寄ると、グリーンハウスに寄って2階からフランス庭園のメタセコイア並木を眺めます。2階からだと一望出来るのですよ。普段はメインホールの正面階段を上がると、左右で小さな個人展覧会が開催されてまして、これまた毎回楽しみに拝見しています。油彩・写真・手芸・陶芸バラエティ豊かの作品があって今回は何があるんだろか?とワクワクします。でもラナンキュラス展においては2階の展示場は狭過ぎです。
ぎゅぎゅっとラナンキュラスを並べてありました。これはこれで綺麗でした。
見た事ない花色です。しかも豪華です。
あまりに豪華過ぎて造花みたい〜(コラッ)。ウエディングドレスを飾る花飾りのよう。もううっとりです。最新の品種を惜しげ無く展示してあって、サカタのタネさん太っ腹!
これ全部ラナンキュラスなんですよ?びっくりでしょ?撮影したのは私が珍しい!と感じだ品種だけ。(しかもピンぼけしなかった画像だけ掲載しました)
他に、ラナンキュラスやアネモネが自然の中で咲いてる写真やパネルもありました。
ちなみに、ラナンキュラスの自生地はトルコ・シリア・イラン・イスラエルです。
ラナンキュラスの生け花もあった!花は大きいし、色も豊富だし、派手になるよね〜。
パネルが面白かったの紹介します。
ラナンキュラスの歴史1
原産地は地中海地方
トルコ・ギリシャなど、温暖でやや乾燥した気候。
沼地など水辺に生えていたため、カエル(Ran)との連想でラナンキュラスとなった説も。
13世紀、ルイ9世が十字軍遠征した折、母の為に持ち帰ったという伝説がある。
ラナンキュラスの歴史2
昔のヨーロッパの花図鑑には1000種類を越えるバラエティ豊かな品種があった。しかし、20世紀には鉢物用の大輪系の品種だけが育種されていた。
20世紀後半、坂田種苗(タカタのタネ)など日本でも盛んに育種された。
より花が大きく、より花びらの枚数が多くと育種され、世界的なヒット作も生まれたが、花びらが多いため、雨に打たれると花びらの間に水が溜まる→庭植えに適さない。花が大きいため、切り花にすると花首(茎)が折れてしまう。→きり花にも適さない。
宮崎県の綾園芸の草野総一・修一親子により、切り花にしても茎が折れない新品種が開発。
切り花用大輪系の品種群も誕生し、ラナンブームに。
切り花にするタイミング
花屋で売っている花は、蕾で収穫する事が多い。
○開花していると輸送中に傷ついたり、かさ張るため。
○店頭で「これから咲きますよ:という花を売るため
○「結婚式に使いたい」など咲く日を調整するため。
ラナンキュラスは一度咲かせてから収穫
○開花すると花首(茎)が強化され、日持ちもUP
○開花してからの日持ちがよい(冬:20日〜春:10日)
○開花しても次の日の朝は蕾に戻るので、輸送時の痛みなども大丈夫。
切り花を長持ちさせるコツ
1)バクテリアの繁殖を抑える
○切り花の寿命を縮める最大の要因はバクテリア
(花瓶や茎の「ぬめり」の正体がバクテリア)
○バクテリアを繁殖させない環境を作る。
→涼しい場所。水換え。花瓶洗浄、抗菌剤の利用など。
2)水揚げと栄養補給
○切り口を乾かさない。水の中で切り直す。
○栄養(糖分、ショ糖)で開花を促進。
*花の種類によって、水揚げ方法はいろいろあります。
ラナンキュラス栽培のポイント
ラナンキュラスの好きな温度は5−20度。
○日当りがよく、0度以下にならないような環境で。
○25度以上の日が続くと休眠に入ります(枯れる)
○休眠中は水を与えない
○秋、涼しくなったら水を少しずつ与え、芽出しをする。
水や肥料の過不足に注意
○根が弱いので、元肥は少なめに、液肥を活用
○乾かさないように、でも。根を腐らせないように
といった具合。どれも興味深いです。パネルは他にもある。興味のある方はぜひ足を運んで下さい。
ちなみに1階はこんな感じ。
最後に以前から疑問だった事を係の人に尋ねてみた。
私「ラナンキュラスに球根と種と2種類ありますが、どっちを植えたらいいですか?」
係のおじさん「球根が育て易いです。球根がおススメです」
やっぱりか〜。球根と種の実物が展示してありまして、種の小ささにびっくりしました。あと、趣味の園芸や本格的な園芸に使うあれこれの実物やサカタのタネのカタログが無料配布されていますので、興味のある方はぜひ足を運んでみて下さい。なにしろ、ラナンキュラス展は無料で見られるんですよ。花が好きな人なら有頂天になれるよ!おススメおススメ!
明日は3月8日の相模原公園の開花情報です。おかめ桜が満開になりました。
またメタセコイア並木があるフランス庭園の噴水に水が流れるようになりました。(冬は凍結防止や掃除のため水が停められてます)
3/4の座間神社のひな祭り散歩の記事の続きは明後日更新します。散歩から戻ったら、家のカギを落としてきた顛末が分かります。