アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

星降る川から(気まぐれダイアリー)2月9日

2025-02-09 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

 おはようございます。四万十は、快晴。

キリリと冷えた空気の朝です。おーひやい!

沈下橋へ。見あげる空も、足元の川も冷たく青く澄んでます。

(昨日までの)雪化粧をおとした川。今朝は、さっぱりしたスッピンの(冬枯れの)顔を見せています。

そんな、美しい早春の川景色を、コーヒー片手にのんびりながめていたいけど、

川をわたる北風は、スルドク冷たい!よく研ぎあげた鉈の刃ように。はやばやと引きあげたのでした。

チョットコイ―!チョットコイ―!と岸辺のコジュケイにも呼ばれたし。

今日の最低気温は、-4、7度(今季最低:江川崎)。

 

 最高気温7、5度。晴れ。風さわがしい午後です。

頬をなでる風は、まだピリッと冷たい。

でも、早春の陽ざしの明るさに、ぬくさに、フトンを干せるうれしさに、

ほっと空を見上げました。やれやれ、やっとひどい寒さも底をぬけたか、と。

それにつけても空の青さよ。

 

ベランダから見る冬枯れの林に、コゲラとウグイスの姿がみえます。

おっ、この寒波でわすれていたけど、ウグイス(春告げ鳥)、カジカガエル(春告げ蛙)の初鳴きも近いかな?

梅の開花は、いつもの年より少し遅めです。

色を落した道端には、イヌノフグリ、ホトケノザ、カタバミの花がポツポツと咲きはじめています。

枯草に埋もれそうな小さな早春の花を見る、とある春の夕に聴いたバラードを思い出す。

 

♪初めて君と出会った日 僕はビルの向こうの

空をいつまでも さがしていた

君がおしえてくれた 花の名前は

街に埋もれそうな 小さなわすれな草♪ 「Forget me not」尾崎豊

 

わおっ!これは、なかなかステキなヒトトキだ。

まさか、「Forget me not」を尾崎が見てた同じ風景をみながら聴けるなんて。現場聴きじゃん。

それは、まだ風の冷たさがのこる3月の晴れた夕刻(当時は東京暮らし)。

仕事帰りに、渋谷のビル街を見わたす、東邦生命ビルの踊り場(尾崎豊モニュメント)を通りかかったときのコト。

1人の若者がギターで「わすれな草」を歌っていた。

 

尾崎のファンではなかった僕は、彼の代表的な曲を何曲か知っている程度だった。

いや、どちらかというと、彼のストレートなまでのココロの叫びに気恥ずかしさを感じて、敬遠していた。

でも、街の片隅でもがく若者の、

愛の儚さと切なさを歌った美しいバラード「Forget me not」は、とても好きだった。

手すりにもたれ、曲を聴きながら、ビルの向こうの空をいつまでもさがしてみた。

そして、街に埋もれそうに咲く、小さなわすれな草に思いをよせてみた。

♪春に埋もれそうな 小さなわすれな草♪

カタバミ、スミレ、ムラサキケマン、

南国の早春の川のほとりには、枯色の道端に、小さな野花が次々に咲きはじめます。

モクレン、サクラ、ツツジ、華麗な主人公の花が咲きはじめると、脇役は、わすれら草になりますが。 

 

せわしない街の暮らしに、ココロが埋もれそうになったときは、

早春の四万十で、風に吹かれ、川の向こうの空をさがしてみるのも一手です。

きっと足元に咲く、小さなわすれな草の美しさに気がつくコトでしょう。

♪きれいな月だよ出ておいでよ 今夜も二人で歩かないか♪

明々後日(12日)は、満月スノームーンです。

人少なく、灯り少ない四万十川の川原は、月を見るにもよいところ。

焚き火にあたり、お酒でも飲みながら、凍夜のまあるい月をのんびりながめてみては?

ごろごろ石の川原では、コットを使うとカイテキですよ。



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