アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

秋の黒尊渓谷へ

2006-11-10 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

 最高気温25度。

 今日は、黒尊渓谷へ紅葉を見に行ってきました。

黒尊渓谷は、口屋内村で四万十川に合流する支流黒尊川の上流にある渓谷です。

黒尊川は、数ある四万十川の支流の中でも、もっとも水がきれいな支流といわれています。

 

 四万十川沿いの山は、あたたかな気候のため、

シイ、カシなどの常緑樹、ヒノキ、スギなどの針葉樹がそのほとんどを占めます。

そのため秋になっても、その山肌がハデに紅葉(黄葉)にそまることはありません。

 

 モミジやカエデなどの落葉樹は、四万十川本流よりも

標高の高い黒尊渓谷付近あたりから、常緑樹にまじってその姿がおおく見られるように。

そこからさらに高度をあげ、

標高1200メーター付近の黒尊山塊の尾根には、ブナの木が群生しています(四国のブナ林の分布最西南限)。

 

 ザックにお茶、お弁当、双眼鏡、図鑑をつめ車で出発。

国道沿いでは、アカメガシワ、ケヤキが黄色く、ハゼ、ウルシが赤くいろづき始めていました。

我が家から約8キロ上流へ走り、口屋内村へ。

 口屋内に架かる赤鉄橋のてまえで、平塚さんとバッタリ。

近くの平塚さん宅で談笑、うまいコーヒーをごちそうになりました。

「こんなに川に水が少ないのは記憶にない」と平塚さんがいった。

*この地が気に入り20年程前に都会から移住してきた平塚さん。

地元産の木材をつかって家をたて、地元の人と結婚し、この地にくらしています。

「シマムタ共遊国」という屋号でレンタルカヌー業を行っています。

 口屋内村から、黒尊川沿いの狭い道を小一時間ほど走り、黒尊渓谷神殿橋へ。

黒尊川の水もひじょうに少ない。

上流には川に水が無く、河床がむき出しとなってる箇所もありました。

途中、猿のむれと出会う。この辺りでは、鹿のすがたもよく見ます。

 

 昼すぎに渓谷神殿橋着。

ここより少し上流には公衆トイレもあります。

僕は、神殿橋からさらに山道を登り、黒尊山塊尾根の黄葉のブナ林をあるきたかった。

けれど、ほとんどの木の葉は先日の大風で落ちてしまったようです。

「うーん、ざんねん」

その大風のせいでしょうか?

黒尊渓谷沿いでも、ハダカになってしまった樹木の姿がチラホラとありました。

 

 神殿橋付近では、常緑樹にまざって

真っ赤に紅葉したモミジやカエデ、群生してるケヤキの黄葉が見えました。

モミジの紅葉はまだ7分といったところ。

神殿橋付近の紅葉のピークは、来週~来週末のようです。



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2 コメント

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黒尊の秋 (isshy)
2006-11-13 02:43:48
こんばんは。
平塚さん元気そうでしたか?
実は我々も昨年の夏、四万十川を下った際、初心者用にレンタルをお願いしました。平塚さんには、かれこれ10年ほどお世話になっています。コーヒー小簿ですよねー。
この時期の四万十川はいつも水量がないのでしょう?
それとも今年は特別に少ないのでしょうか?
最近の清流はどうも水量が少なめですね。少し心配です。
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RE 黒尊の秋 (佐野)
2006-11-13 09:34:16
こんにちは。
平塚さんとは久しぶりにゆっくりと話が出来たのですが、とても元気そうでしたよ。
四万十川は、雨量の少ない秋~冬にかけて、水量が少なくなりますが、今年の秋は特に水量が少ないと思います。今秋は少雨ということもあるのでしょうが・・。
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