アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

遠くに嵐を感じながら

2020-08-11 | アークツアー 真夏

   最高気温32、3度。

 「これはひどい雨だ。カラダが冷えてしまう前に、合羽を着ましょう・・・」

江川崎からカヤックで約4キロ下り、支流目黒川で、お昼&川遊びをしていた時のコト。

 

 ひっきりなしにゴンゴンと雲が流れてゆく空には、チラチラと青空も見える。

強い風に、弁当のプラ容器が飛ばされないように気をつけながら、お昼を食べ終えると、

あっという間に空が暗くなり、間髪をいれず、ズザァー!雨が水面を、川原を叩きはじめました。

 九州のはるか西の海上を、足早に台風5号が北上してゆく、不安定な空の日。

僕らは、カヤックにのり、四万十川をくだりました。遠くに嵐を感じながら。

 

 集合し、スタート地点のとろ場で、

カヤックを漕いでいる時の空は晴れていたけど、ときおり強い風が吹きます。

川を下りはじめると、強い向い風は、とぎれることなく吹くように。

瀬はよいけど、とろ場は力をいれてパドルを漕がないと、なかなか下っていけないほど。

 昼食後、雨に叩かれた僕らは、川遊びもそこそこに、カヤックに乗りこみ、再び水面に。

乗艇時は、スプレースカートとライフジャケットを装着するので、薄着で川原にいるよりあたたかい。

下りはじめると、どす黒い雲が流れ去り、それまでの強い風が嘘のようにピタリと止み、

コース後半の川は、おだやかな水面を見せ、

雨音も風音もない静かな時の中を、スイスイと下らせてくれました。

 晴天、曇天、雨天、晴景色、雨景色、風音、雨音、静寂、水鏡。

「どう疲れた?でも今日は、1日にいくつもの天候と川の表情を体験できたね。楽しめた?」

普段インドア派の少年は、こくりとうなずき、少しぎこちない笑顔を見せてくれました。

あっ、デザートのメロン、目黒川に忘れてきた(流水で冷やしてたのよ)。どんぶらこ。



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