あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

ザ・ローリング・ストーンズ武道館フィルム・ライヴに行く③

2010年09月23日 | 洋楽
・・・とは言え
やはり私はこの時期のストーンズが一番好きだなぁ
ミック・テイラー期のストーンズ
「オール・ダウン・ザ・ライン」なんて最高のプレイだし
(スタジオ・ヴァージョンの10倍はあろうかという迫力!)

チャーリー・ワッツも叩きまくって
ビル・ワイマンと強烈にバンドの土台を支えてるし
(芯の通ったバンドサウンドですわ!)

メンバー紹介で武道館から拍手が上がったニッキー・ホプキンス(p)、
ボビー・キーズ(sax)、ジム・プライス(Tr)
「いかにも黄金期」の豪華メンバー



やはり演奏の密度、ライヴのテンションが凄まじい

圧巻は「ミッドナイト・ランブラー」
テンポの緩急は自由自在、中間部のブレイクは「タメ」が効きまくり
ミック・ジャガーのアクションも鬼気迫る!

72年といえばロックの黄金期
グラムロックも出てきてハ-ドロックもプログレも盛り上がり、
60年代バンドが「全て隅に追いやられかねない」状況だった

その中で「レイドバック」しきる事なく
「王者の風格」を感じさせられる重厚で圧倒的な迫力のライヴを
繰り広げたストーンズは凄いとしか言いようが無い

しかも底辺にはブルース

「デッド・フラワーズ」や「スウィート・ヴァージニア」のような
生ギター使ったカントリー・ブルース調の曲でも
「なんで20代の青年がこんな曲できるの?」と驚かされる佇まい

単なる「黒っぽさ」が古臭くなった70年代、
黒人音楽をガリガリと噛み砕きドロドロと煮込み、
自分達でなければ出来ない音楽を吐き散らしたローリング・ストーンズの凄み

底が知れない
鳥肌が立った
恐ろしささえ感じた

そんな「ミッドナイト・ランブラー」



次曲からはアップテンポ物に変わり一気にコンサートも終焉へ雪崩れ込む

最後は半ばグチャグチャ
どこで曲を終わらすかバラバラ、なし崩しでブレイク・・・そんな印象

それもストーンズらしくて良し

最後はミック・ジャガーが赤い花びらを客席にばら撒き、
低温花火(?)が降り注ぐ中、メンバー達はステージを去って行った

まるで本当にライヴを見たような余韻

エンドロールでは、客電の点いた会場で拍手を続ける観客に、
「ステージはもう終了しました」とアナウンスが流れる

スタッフロールが流れる間もオーディエンスからは歓声が上がり続ける

スタッフロールにイアン・スチュアート(p)の名前を見つけ感無量な私
影のメンバーと言われた「スチュ」も“参加”してたんだな・・・

映画の終了と共に、武道館には拍手と歓声が自然発生
なんか、浄化した気分だ



武道館の客電も点いた
初回放映が終わった事を知らせるアナウンスが流れる

「さあ、帰るか」とアリーナの通路を進むも
一向に出口に辿り着く様子がない 行列が進まない

表で「入場者全員に渡されるポスター」を配ってるのだが、この段取りが
メチャメチャ悪い模様
チケットを見せて受け取る形式らしいが、
雨降ってるし、配ってるテント前でカサ畳むのも面倒そうだし、
ポスター濡れそうだし(実際はビニールカバーされてたようだが)・・・

持ち帰っても貼る場所ないから私はスルーして帰った
最初に受け取ったチラシと同じ絵柄だったみたいだし、イイや



表も物販コーナー覗くも
気になった「72年ツアーTシャツ」が1枚5000円もして断念
他のグッズもデザイン的に触手が伸びず、そのまま九段下駅へ移動した

物販スタッフが叫ぶ「ミック・ジャガーさんプロデュースの赤ワイン
『サティスファクション』限定販売中で~す」てな声に、
「ネタかよ」と呟きながら・・・



―――まぁ
今回武道館に行く事が出来なかったファンも、
10/1から8日間TOHOシネマズで上映決定したんで
ぜひ見に行ってほしいトコロですよ

あと
DVD、やっぱ買うかなぁ



最後にもう一度セットリストを

  1. ブラウン・シュガー
  2. ビッチ
  3. ギミー・シェルター
  4. デッド・フラワーズ
  5. ハッピー
  6. ダイスをころがせ
  7. むなしき愛
  8. スイート・ヴァージニア
  9. 無情の世界
 10. オール・ダウン・ザ・ライン
 11. ミッドナイト・ランブラー
 12. バイ・バイ・ジョニー
 13. リップ・ジス・ジョイント
 14. ジャンピン・ジャック・フラッシュ
 15. ストリート・ファイティング・マン

・・・・圧巻の演奏だった

ザ・ローリング・ストーンズ武道館フィルム・ライヴに行く②

2010年09月23日 | 洋楽
入場者が苦笑するなか

立て続けに流れる日テレ関連のイベント情報
そうかそうか、日テレさんが噛んでるのね

ど~せだったら
「新宿サウナ」の(止まった映像の)広告とか
「上野にあるキャバレーのCM」とか流せばイイのに

様々な「しがらみ」から逃げられんのもストーンズらしい・・・・か?



少し出鼻を叩かれたが
再度真っ暗になった画像に「The Rolling Stones」の文字を見て
歓声と指笛が飛び交う

仕切りなおしで盛り上がり

真っ暗な会場に流れるコンサートスタッフの声、チューニングサウンド

そして 遂に70年代のローリング・ストーンズが現れた!
武道館のスクリーンに!!
実に38年前のライブ映像!



ああ、やられた

リックス・ツアーで念願のストーンズ武道館公演を体験し
「ある意味、終わった」と思っていた因縁が
こんな風に発掘されるとは・・・・な

日テレだけじゃなく、WHDさんも絡んでるから
またも深民淳さんにしてやられた感じだ

「Brown Sugar」のリフが始まる!
だあああああ、もうダメだ、腰が動く!

オレの腰も動くがミック・ジャガーの腰も動いている!
つ~かピストン運動してんじゃねぇか!
エロいぞ!化粧も効いてるし
妖艶時代のミック・ジャガーさん炸裂じゃねぇか!

「セイ・イエー」「フー」が お約束化する以前の「ブラウンシュガー」
ドアップのミック・ジャガーが一瞬白目に!

個人的には、ここが同映画のハイライト!(←ココかよ!)

でも前列の皆様は微動だにせず
ああ、さすがニホンのオーディエンス・・・・



傑作の誉れ高き1972年の「Exile On Main St.」発売後に行われた
ストーンズの全米ツアー
フォートワース公演とヒューストン公演を撮影し、編集された同映画

つぎはぎ編集に関しては、衣装がガラッと変わるトコロ以外は違和感なし



しかも武道館に流れるのは充分に増幅された爆音!
最新技術でリミックスだ映像処理だと言いながら

やっぱりコレは70年代の音!
音の分離は悪く、中域はダンゴ状態

しかし、これが良い!

低域も床から振動を感じる程で
殆ど画面に映らないビル・ワイマン(b)が存在感を示している



シンバル音も粒子が粗く、ドラムのアタック音が後方から反響して
返ってくる!
おお、これぞ「コンサート会場としては音が悪すぎる」と言われた、
武道館の醍醐味!

ワンテンポ遅れて後ろから聞こえてくる残音、これぞ武道館!

ワザとか?
ここでもワザと70年代を再現しているのか?

カメラワーク的には、やはりミック・ジャガー中心すぎる印象

キースの曲「ハッピー」でも当初は踊るM・ジャガーばっか写してるし
どうも撮ったスタッフが理解できてない印象



「ヴォーカルがメイン」「ソロが始まったら、そっちを写す」カメラワーク
だからミック・テイラーのソロシーンは結構見ることが出来た

これは収穫だったが
テイラーさん、指以外は余り動かさないのね

ステージアクションは地味地味というか、殆ど弾いてるだけなんですね
ホント黙々とソロを弾く「若き職人」のイメージ

指のアップは往年のギター小僧には嬉しい演出だろうな

「流れるようなソロはこんな指さばきだったのか」とか
「レス・ポール使かってたのか」とか
「テイラーのボトルネックって透明ガラスだったんだ」とか
「本物のボトルネック切っただけなのかも」・・・とか
感じ入るコトは多かった

途中で派手なタンクトップ着せられてるのには笑いましたがね
クリーム地にスパンコールのベロマーク

「オマエ地味なんだから、これくらいの着ろよ」と他のメンバーに
着せられた感アリアリのテイラーさん
ハンサムでギタープレイも素晴らしいのに
辞めちゃったのは、この辺に原因があるのか?



キースはロン・ウッドとの比較で
「前のヤツは真面目すぎたからなぁ」とか
「ソロがアイツで、オレがサイドみたいに決まってたのは嫌だったな。
今の方が自由でイイ」とか発言していたが

音楽的には充実してたが、ストーンズの「バカでテキトーでルーズな」
部分にはテイラーさんは合ってなかった気もしますわ

結局、今回キースが目立つソロ弾いたのは「バイバイ・ジョニー」だけ
だったし
チャック・ベリー直系のギターソロはカッコいいし、もっとソロ弾き
たかったんだろうなぁ

ザ・ローリング・ストーンズ武道館フィルム・ライヴに行く①

2010年09月23日 | 洋楽
ザ・ローリング・ストーンズ「LADIES AND GENTLEMEN」
武道館フィルム・ライヴに行った



ザ・ローリング・ストーンズのライブ絶頂期といわれる1972年。
その時のライブの模様を収めた映像作品を武道館で上映しようって
いうイベントだ

名盤『メイン・ストリートのならず者』(1972)のリリース後に行われた北米
ツアーを収録したもので、1974年にニューヨークでプレミア上映されたが
その後、一般公開されることなく 「幻の映像」として知られる存在となった

ついに復刻された同作品が公開・DVD化されるのに合わせ
日本武道館での「フィルム・ライヴ」が行われた

チケット取って行ったさ 
あいにくの雨だったがストーンズファンが武道館に集まったさ



私は前から7列目だったさ

ははははははは
モノホンのコンサートでは後部席なのに
フィルムコンサートでは良席さ

結構デカいスクリーン、結構な音響装置
迫力を味わえたさ

コンサートを満喫した気分さ



セットリストは

1. ブラウン・シュガー
2. ビッチ
3. ギミー・シェルター
4. デッド・フラワーズ
5. ハッピー
6. ダイスをころがせ
7. むなしき愛
8. スイート・ヴァージニア
9. 無情の世界
10. オール・ダウン・ザ・ライン
11. ミッドナイト・ランブラー
12. バイ・バイ・ジョニー
13. リップ・ジス・ジョイント
14. ジャンピン・ジャック・フラッシュ
15. ストリート・ファイティング・マン

サティスファクションが無いよ
そんなことも気にならない充実期のライヴだよ

文句なし!



時系列で振り返ると
会場外にはコンサート時と同じように物販テントあり
Tシャツなどのグッズが販売されていた



武道館に「THE ROLLING STONES」の文字
まさにメンバーのクスリ容疑でポシャった73年公演のリベンジ!

38年掛かりのリベンジだ!
当の本人達は知らないだろうが

例によって大した予備知識なしで挑んだイベント

会場に入って大型スクリーンと両脇に吊り下げられたPA装置に驚く
コンサート会場で御馴染みの音響システムだ

後で調べたら「600インチの巨大ワイドスクリーン」
天井からは吊るされた巨大なスピーカーは「フライング・システムと呼ばれるもの」だそうな



こりゃ期待できるぞ

場内にはブルースが流れている
上映時間間近にマディ・ウォーターズの「ローリング・ストーン」

ニクイ演出
つ~か、ストーンズファン念願のリックス・ツアー武道館公演でも
同様の前フリだった記憶が・・・

スクリーンには
「LADIES AND GENTLEMEN The Rolling stones」の文字

そして上映開始時間を知らせるブザー
場内暗転

期待に固唾を呑む観客

そこで流れたのは
日テレイベント「借りぐらしのアリエッティ展」の宣伝だった・・・