あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

レッド・ツェッペリンのエピソードといえば

2010年09月30日 | 英国ロック
色々ありますなぁ

先日レコードコレクターズ買って
「洋楽マン列伝」で折田育造さん(元日本グラモフォン・WEAミュージック・
ワーナーミュージック・ポリドール代表)のインタビュー読んで思ったが

つくづく「この時代の人は面白ぇなぁ」・・・と

なんの資料もないからツェッペリン1st裏ジャケでメンバーフォトの下に
名前を入れたが、これが間違ってた・・・と

大慌てで正誤表を入れたそうで、そもそも今だったら
名前を入れるサービスさえしないだろうに、紹介しようとして裏目に出るなんて
親切なんだか何だか良く分からない(笑)

その言い訳が「ペイジは元ヤードバーズだし、JPジョーンズはスタジオ・
ミュージシャンでドノヴァンのアレンジもやってる。でも他の2人は田舎者でさ」
・・・と来た

もう笑うしかない

「なんでZEPなのにツェッペリンに?・・・って良く聞かれるけど、ジャケットが
飛行船で、ここは日本なんだからさ。これはツェッペリンだろう・・・と」

折田さんは正しい



ご本人は邦題つけるの苦手で今思うと恥ずかしい・・とか仰るが
いやいや
「胸いっぱいの愛を」「時は来たりて」「幻惑されて」
・・・素晴らしいじゃないですか

邦題は70年代中盤あたりからおかしくなって
バドカンの「ロックでぶっとばせ」「燃えるヤングラブ」、The Whoの
「不滅のハードロック」なんて安易な邦題が横行し、結果として邦題は激減して
いったのだから

オリジネイターの努力を忘れちゃならんって事です

折田さんの「今は、あっちのタイトルそのまんまだろう。楽だよね」との
コメントも全く同意



そして語られるツェッペリンの来日逸話

以前(90年代)、他のインタビューで読んだが
(たぶん折田さんが答えたものだろう 内容はほぼ同じだった)
今回紹介されたエピソード意外にも色々とありましたわ

「招聘元が用意した高級ホテルでは、力比べと称して中庭の樹木を引き抜いた」

「移動に使った寝台列車で、とうとうメンバーを怖がったグルーピーが逃げ出して、
それを追いかけたペイジが他の車両の寝台カーテンを全部開けて探し回った」

そんなメチャクチャなモノばかり

「フェイセズも相当なモノと聞いてたが、こっちゃツェッペリンの体験してるから
可愛いもんだったよ」
「The Whoは来なかったから、ツェッペリンが一番最悪だったね(笑)」
・・・だそうだ

でも愛情溢れてるんだよな

「広島じゃ原爆記念館を見たプラントが感じ入ってさ。メンバーと話し合って、
売り上げ全額を市に寄付してな。朝まで酒飲んで乱痴気騒ぎしてて目は真っ赤なくせに、
真摯な態度で市長に目録を渡すんだよ。エライと思ったねぇ」

暴れん坊だけど根はイイ子・・・そんな不良生徒を見守る教諭の気分だったのかな?
~そんなことを思わされた「イイ時代」の話でした