あるBOX(改)

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佐藤洋太、初防衛

2012年07月09日 | ボクシング
7月8日、横浜文化体育館で行われたWBCスーパーフライ級タイトルマッチは
王者の佐藤洋太(28才/協栄)が、同級1位のシルベスター・ロペス(24才/フィリピン)を3-0の判定で降し、初防衛に成功した。

佐藤は得意のロングレインジからの左のジャブとスピードを駆使し、序盤から優位に立つ。

第3R、ロペスも前に出て連打を仕掛けるが、終盤に佐藤は右フックで挑戦者の膝を揺らす。

外からの右フックと右ストレートで内外を打ち分けた佐藤、
防御面でもトリッキーな動きで相手の攻撃をかわし、距離が近まったらガードを使って相手の強打はブロック・・・と前回よりは試合運びに向上あり。

まぁ、半身になっての(というか半分相手に背を見せながらの)サイドステップなど
レフェリーによっては注意されそうな「やりすぎ」パフォーマンスもあったが

相手にペースを渡さずにポイントを重ねたのは見事。

第10Rには公式採点発表で勝っているのが分かっているのに攻勢に出て、右ストレートでグラつかせるなどして見せ場も作った。

さすがに、ここでスタミナを使ったせいか最終回は守りに回り、試合は判定へ。
(正直、12Rは攻めて欲しかったが・・・)

採点は、ジャッジの1名が王者に119を点ける3-0の完勝。

前評高かった「最強の挑戦者」から王座を守った佐藤、これから「攻撃的なアウトボクシング」をもっと磨き、長期政権と印象的な試合作りに繋げて欲しい・・・と思わされた試合でした。