いよいよ開会式です。
NHKがこれまでの大会の開会式を紹介。
人が飛んだよロス五輪。
花火が凄かったよ北京五輪。CG疑惑が出たよ。歌唱の口パク問題なんてのもあったよ。
――で
ロンドンにおける第30回夏季五輪競技大会、現地時間7/27午後9時から同都市東部の五輪スタジアムで開会式が行われた。

水車が回り家畜が歩く英国の田園風景を再現したスタジアムは、小雨のなか観客で満員。
開会式まであと1分のアナウンスとともに、会場からは音楽に合わせて手拍子が・・・。
その音楽からしてThe Whoの「ババ・オライリィ」インスト!
早くも期待が膨らむ。
イベント演出は映画監督のダニー・ボイル氏。
「スラムドッグ・ミリオネア」で有名だが、連れにとっては「トレイン・スポッティング」の監督として御馴染み。

プレ映像も同氏によるもので
連れは、テムズ川沿いを映す目まぐるしいシーンを見て「彼らしい!凄い!」と大喜び。
私はといえば、その映像の中で英国ロックゆかりの演出を発見。

「4本柱の発電所上にピンクの豚が飛んでいた!」
「ビッグベンの針が高速回転を始めたら鼓動の効果音が流れた!ピンク・フロイドの『タイム』だ!!」と大喜び。

ロンドンブリッジ下を通過する時にはS・ピストルズの「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」
英国音楽好きにも堪らん演出だ。
自転車で五輪2冠のブラッドリー・ウィギンズ(もみ上げが英国人らしい!)が、重さ23トンの鐘を鳴らし、開会式がスタート。
少年少女の聖歌隊の歌が流れ、(聖地エルサレム!)
英国人俳優、ケネス・ブラナーがシェークスピアのテンペストの一節を朗読。
開会式のショーが始まった。
連れはブラナー氏の登場がツボだったようで、
「最近こそはハリウッド映画に出演てるけど、元々は英国でシェイクスピア劇ばっかりやってて、『シェイクスピア映画なら』って英映画に出演した生粋のシェイクスピア人だから!」と興奮気味。
私は彼の英国人らしい英語に感激。
さらに、アヒルやヒツジまで放し飼いにされたスタジアム中央部はパフォーマーらによって「草木を模したカーペット」を剥ぎ取られ、床から高い煙突が現れ、トラックから移民を運ぶ汽船が登場。
徐々に産業革命後の英国の姿に変貌していく。
なんだ?「ウチはどっかの国と違って歴史あるから」と言いたいのか?
この辺は「パフォーマンス」と言いながら実に演劇調だ。
国民皆が演劇大好き、演劇が根付いた英国ならでは・・・の演出。
ダニー・ボイル氏演出による英国史の再現は続き
近代文明期に突入すると、パフォーマーらは溶鉱炉のセットで金属を溶かし、光る巨大な輪を作り始める。
巨大な輪は天に昇り、スタジアムの上空で合体。なんと、五輪のマークを描き出した。

開会式で流された映像には、エリザベス女王が自ら出演。
映画「007」シリーズの主役を演じた俳優のダニエル・クレイグ氏と、ヘリコプターでロンドン市内上空を飛ぶシーンが映し出された。
映像とリンクするようにスタジアムの上空にも本物のヘリが出現。
エリザベス女王がパラシュートで降下するシーンは・・・当然スタントマン。
直後に、エリザベス女王がスタジアムに登場すると、英国国旗が現れ、スタジアムからは大歓声。
ああ、よかった。ここでモンティパイソン的に身長2mのハリボテ女王陛下が出てこなくて・・・。
さらに、耳の不自由な子供たちによる唱歌隊が英国国歌を歌い上げ、
まだまだショーは続く。
次はミュージカル仕立て。
英国の由緒正しい子供の病院をモチーフに、白衣姿の男女が踊る。入院している子供も踊る。
大人ダンサーの多くは実際の病院関係者とか。
しかし音楽は「チューブラーベルズ」
おお!マイク・オールドフィールドがベースギターを演奏している!

・・・とはいえ「エクソシスト」のテーマ曲ですよ。コワイですよ。
ベッドに居る子供の首が360度回りそうですよ。
照明がNHSの文字を現す。英国の医療制度の名称なんだそうな。
英国は早くから、「医療制度が整備されている」「病気の子供にすべからく治療の機会が与えられる」とアッピールしたい模様。
やっぱ、アメリカへの当てつけか?
「保険制度もマトモに整備できてない新興国とは違うんだぜ」と言いたいのか?
ここで悪役登場。
ボロボロの黒服をまとった怪しい連中が子供達に手を伸ばす。
ネバーランドへ想いを馳せる子供たちを悪夢の地に連れて行こうというのか?
「ハリー・ポッター」シリーズの原作者として知られるJ・K・ローリングさんがピーター・パンの物語の一部を朗読。
ハリーポッターの悪役も巨大なバルーン人形として登場。子供たちは大ピンチ。
しかし、ここで傘を差した女性たちが降臨。
「ピーターパンもメリーポピンズら物語は英国発祥です」とNHKアナが紹介。
チキチキバンバンも同様だそうで、ここでも
「元ネタはウチだから!!」というアッピールでしょうか?
全編皮肉か?イヤミか?さすがイギリスだ!
メリーポピンズたちは悪者を追い散らし、子供たちは安らかに眠りについたのでした。
オールドフィールドの演奏も英国民謡を消化したメロディーを奏で、大団円。

すごい!やっぱ「オマドーン」や「呪文」のCD買おう!

そして
まだまだショーは続く。長い!
ロンドン・シンフォニー・オーケストラが登場し、厳かにクラシック演奏か・・・と思ったら
シンセ単音連打で名曲「炎のランナー」が始まった。
英国のランナーを主人公にした名作映画のテーマ曲。
でも、原曲の作者/演奏者ヴァンゲリスはギリシャ人だぞ。
ああ、ギリシャ人だからオリンピック繋がりでイイのか。
・・・なんて思ってたら、シンセ単音連打の演奏者が映し出された。
だぁぁぁぁ!ローワン・アトキンソンだ!Mr.ビーンだ!

「Mr.ビーン」そのまんまな動きで演奏に参加。
自分をスマホで写す、出てしまったハナを拭く。
さらに演奏中の妄想として、「炎のランナー」の砂浜を走る名場面に参加するシーンが大型ビジョンに。
場内、TV前ともに大笑いのシーン。
曲は終わったのに妄想中のMr.ビーンはシンセ単音を連打し続け、指揮者に「ノ~!」とやられて慌ててストップ。
強引に演奏を終わらせた。
スゲェ。やっぱコメディーへの理解が半端じゃない。さすが英国。
まだまだショーは続く。長い!
ロンドンの地下鉄をイメージした若者のパフォーマンスにはスマホやSNSなど現代風の演出も見られ
英国のユースカルチャーを網羅しようかというミュージカルがスタート。
英国ロックの代表曲がメドレーで掛かりまくる。
「マイ・ジェネレーション」だ!「サティスファクション」だ!
ビートルズも!キンクスも!ツェッペリン「トランプルド・アンダー・フッド」も!
D・ボウイーの「スターマン」も!クイーンの「ボヘミアン・ラプソディー」も!
パープルやフリーは・・・登場せず。(ダンス・ナンバーないからなぁ・・・)
S・ピストルズ「プリティー・ヴェイカント」登場で70年代ロックは終了。
デュランデュランやペットショップボーイズの曲が登場。
さらにプロディジーも登場。
90年代のオアシスらは、当人たちがロックフェスで来日中なのが面白い。
母国でオリンピック開催中なのに本国に居ない。
これまたヒネくれてて英国人らしい。
クラプトンは「ワンダフル・トゥナイト」ギターソロが一瞬流れただけ。
ジミー・ペイジは、北京五輪の閉会式で「胸いっぱいの愛を」を演奏して貢献したのだが
今回は出番が与えられず。少し傷心したとか。
ミュージカル終盤は英国ラッパーも登場したが、あまり英国ラップに興味ない私はテンション低下。
ミュージカルはSNSでコミュニケーション取った男女が再度出会ってKISSして目出度し目出度し。
ここでインターネットの創始者も登場し、これまた「これだって最初は英国発だから!」とアッピールを忘れない演出。
全編コレか!
「なんでも英国発アッピール」ですか!
しかし長い。
なんつう長い開会式だ。もう選手入場と分けて別日イベントにしてもイイくらいだ。
結局、私は選手入場は別日に留守録で見ることに。
ただし、聖火の点灯はベッカムなどでは無く若手選手で行われたのは早送りで確認した。
そんで
開会式のトリは、噂どおりのポール・マッカートニーさん。

音響のミスか音ズレはあったが、「ヘイ・ジュード」のシャウトもキメて堂々のエンディング。
やっと終了。
いや~長かった。長いイベントだった。
オリンピック自体が、もう終わった気がするよ・・・。
NHKがこれまでの大会の開会式を紹介。
人が飛んだよロス五輪。
花火が凄かったよ北京五輪。CG疑惑が出たよ。歌唱の口パク問題なんてのもあったよ。
――で
ロンドンにおける第30回夏季五輪競技大会、現地時間7/27午後9時から同都市東部の五輪スタジアムで開会式が行われた。

水車が回り家畜が歩く英国の田園風景を再現したスタジアムは、小雨のなか観客で満員。
開会式まであと1分のアナウンスとともに、会場からは音楽に合わせて手拍子が・・・。
その音楽からしてThe Whoの「ババ・オライリィ」インスト!
早くも期待が膨らむ。
イベント演出は映画監督のダニー・ボイル氏。
「スラムドッグ・ミリオネア」で有名だが、連れにとっては「トレイン・スポッティング」の監督として御馴染み。

プレ映像も同氏によるもので
連れは、テムズ川沿いを映す目まぐるしいシーンを見て「彼らしい!凄い!」と大喜び。
私はといえば、その映像の中で英国ロックゆかりの演出を発見。

「4本柱の発電所上にピンクの豚が飛んでいた!」
「ビッグベンの針が高速回転を始めたら鼓動の効果音が流れた!ピンク・フロイドの『タイム』だ!!」と大喜び。

ロンドンブリッジ下を通過する時にはS・ピストルズの「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」
英国音楽好きにも堪らん演出だ。
自転車で五輪2冠のブラッドリー・ウィギンズ(もみ上げが英国人らしい!)が、重さ23トンの鐘を鳴らし、開会式がスタート。
少年少女の聖歌隊の歌が流れ、(聖地エルサレム!)
英国人俳優、ケネス・ブラナーがシェークスピアのテンペストの一節を朗読。
開会式のショーが始まった。
連れはブラナー氏の登場がツボだったようで、
「最近こそはハリウッド映画に出演てるけど、元々は英国でシェイクスピア劇ばっかりやってて、『シェイクスピア映画なら』って英映画に出演した生粋のシェイクスピア人だから!」と興奮気味。
私は彼の英国人らしい英語に感激。
さらに、アヒルやヒツジまで放し飼いにされたスタジアム中央部はパフォーマーらによって「草木を模したカーペット」を剥ぎ取られ、床から高い煙突が現れ、トラックから移民を運ぶ汽船が登場。
徐々に産業革命後の英国の姿に変貌していく。
なんだ?「ウチはどっかの国と違って歴史あるから」と言いたいのか?
この辺は「パフォーマンス」と言いながら実に演劇調だ。
国民皆が演劇大好き、演劇が根付いた英国ならでは・・・の演出。
ダニー・ボイル氏演出による英国史の再現は続き
近代文明期に突入すると、パフォーマーらは溶鉱炉のセットで金属を溶かし、光る巨大な輪を作り始める。
巨大な輪は天に昇り、スタジアムの上空で合体。なんと、五輪のマークを描き出した。

開会式で流された映像には、エリザベス女王が自ら出演。
映画「007」シリーズの主役を演じた俳優のダニエル・クレイグ氏と、ヘリコプターでロンドン市内上空を飛ぶシーンが映し出された。
映像とリンクするようにスタジアムの上空にも本物のヘリが出現。
エリザベス女王がパラシュートで降下するシーンは・・・当然スタントマン。
直後に、エリザベス女王がスタジアムに登場すると、英国国旗が現れ、スタジアムからは大歓声。
ああ、よかった。ここでモンティパイソン的に身長2mのハリボテ女王陛下が出てこなくて・・・。
さらに、耳の不自由な子供たちによる唱歌隊が英国国歌を歌い上げ、
まだまだショーは続く。
次はミュージカル仕立て。
英国の由緒正しい子供の病院をモチーフに、白衣姿の男女が踊る。入院している子供も踊る。
大人ダンサーの多くは実際の病院関係者とか。
しかし音楽は「チューブラーベルズ」
おお!マイク・オールドフィールドがベースギターを演奏している!

・・・とはいえ「エクソシスト」のテーマ曲ですよ。コワイですよ。
ベッドに居る子供の首が360度回りそうですよ。
照明がNHSの文字を現す。英国の医療制度の名称なんだそうな。
英国は早くから、「医療制度が整備されている」「病気の子供にすべからく治療の機会が与えられる」とアッピールしたい模様。
やっぱ、アメリカへの当てつけか?
「保険制度もマトモに整備できてない新興国とは違うんだぜ」と言いたいのか?
ここで悪役登場。
ボロボロの黒服をまとった怪しい連中が子供達に手を伸ばす。
ネバーランドへ想いを馳せる子供たちを悪夢の地に連れて行こうというのか?
「ハリー・ポッター」シリーズの原作者として知られるJ・K・ローリングさんがピーター・パンの物語の一部を朗読。
ハリーポッターの悪役も巨大なバルーン人形として登場。子供たちは大ピンチ。
しかし、ここで傘を差した女性たちが降臨。
「ピーターパンもメリーポピンズら物語は英国発祥です」とNHKアナが紹介。
チキチキバンバンも同様だそうで、ここでも
「元ネタはウチだから!!」というアッピールでしょうか?
全編皮肉か?イヤミか?さすがイギリスだ!
メリーポピンズたちは悪者を追い散らし、子供たちは安らかに眠りについたのでした。
オールドフィールドの演奏も英国民謡を消化したメロディーを奏で、大団円。

すごい!やっぱ「オマドーン」や「呪文」のCD買おう!


そして
まだまだショーは続く。長い!
ロンドン・シンフォニー・オーケストラが登場し、厳かにクラシック演奏か・・・と思ったら
シンセ単音連打で名曲「炎のランナー」が始まった。
英国のランナーを主人公にした名作映画のテーマ曲。
でも、原曲の作者/演奏者ヴァンゲリスはギリシャ人だぞ。
ああ、ギリシャ人だからオリンピック繋がりでイイのか。
・・・なんて思ってたら、シンセ単音連打の演奏者が映し出された。
だぁぁぁぁ!ローワン・アトキンソンだ!Mr.ビーンだ!


「Mr.ビーン」そのまんまな動きで演奏に参加。
自分をスマホで写す、出てしまったハナを拭く。
さらに演奏中の妄想として、「炎のランナー」の砂浜を走る名場面に参加するシーンが大型ビジョンに。
場内、TV前ともに大笑いのシーン。
曲は終わったのに妄想中のMr.ビーンはシンセ単音を連打し続け、指揮者に「ノ~!」とやられて慌ててストップ。
強引に演奏を終わらせた。
スゲェ。やっぱコメディーへの理解が半端じゃない。さすが英国。
まだまだショーは続く。長い!
ロンドンの地下鉄をイメージした若者のパフォーマンスにはスマホやSNSなど現代風の演出も見られ
英国のユースカルチャーを網羅しようかというミュージカルがスタート。
英国ロックの代表曲がメドレーで掛かりまくる。
「マイ・ジェネレーション」だ!「サティスファクション」だ!
ビートルズも!キンクスも!ツェッペリン「トランプルド・アンダー・フッド」も!
D・ボウイーの「スターマン」も!クイーンの「ボヘミアン・ラプソディー」も!
パープルやフリーは・・・登場せず。(ダンス・ナンバーないからなぁ・・・)
S・ピストルズ「プリティー・ヴェイカント」登場で70年代ロックは終了。
デュランデュランやペットショップボーイズの曲が登場。
さらにプロディジーも登場。
90年代のオアシスらは、当人たちがロックフェスで来日中なのが面白い。
母国でオリンピック開催中なのに本国に居ない。
これまたヒネくれてて英国人らしい。
クラプトンは「ワンダフル・トゥナイト」ギターソロが一瞬流れただけ。
ジミー・ペイジは、北京五輪の閉会式で「胸いっぱいの愛を」を演奏して貢献したのだが
今回は出番が与えられず。少し傷心したとか。
ミュージカル終盤は英国ラッパーも登場したが、あまり英国ラップに興味ない私はテンション低下。
ミュージカルはSNSでコミュニケーション取った男女が再度出会ってKISSして目出度し目出度し。
ここでインターネットの創始者も登場し、これまた「これだって最初は英国発だから!」とアッピールを忘れない演出。
全編コレか!
「なんでも英国発アッピール」ですか!
しかし長い。
なんつう長い開会式だ。もう選手入場と分けて別日イベントにしてもイイくらいだ。
結局、私は選手入場は別日に留守録で見ることに。
ただし、聖火の点灯はベッカムなどでは無く若手選手で行われたのは早送りで確認した。
そんで
開会式のトリは、噂どおりのポール・マッカートニーさん。

音響のミスか音ズレはあったが、「ヘイ・ジュード」のシャウトもキメて堂々のエンディング。
やっと終了。
いや~長かった。長いイベントだった。
オリンピック自体が、もう終わった気がするよ・・・。