あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

追悼Mr. JON LORD

2012年07月18日 | ライヴ
なかなか抜けた力が戻りませんなぁ・・・。

やはり、青春時代に聴いたミュージシャンは特別の存在だったんだなぁ。
談志さん逝去を聞いた時に近い脱力感、喪失感だ。

・・・で、7/17
NHKの昼前ニュースではロードさん死去が伝えられたそうな。



まぁ、「アルバム売り上げが累計1億5千万枚」なんつう怪物的な数字のインパクトは凄いですからなぁ。



そして
日本での根強い人気。



CMじゃ「BURN」も「BLACK NIGHT」も少し前に使われてましたし。
パープル知らない人でも、必ず曲は耳にしている筈なんですわ。



中学生・高校生が学園祭で必ず演奏した楽曲群。
結果そのままミュージシャンになっちゃった奴も少なくは無い。

まぁ、キーボード出来る奴は殆ど居なかったから、エレクトーンやってた女子にパートをお願いしたりして・・・。
※そこで私はヘタなヴォーカルとったり、ドラムやったりして、賑やかしに
  参加してたワケですね

そもそも72年なんてロック黄金期、数多くの名バンドが来日したが
機材トラブルなどもあって充分に実力を発揮できなかったりして
または「日本は舐められて手を抜かれてる」なんて迷信(?)もあったりして、
洋楽バンドの本気度が試されていたと思うのだが
そこに現れたDEEP PURPLEは、本気の本気で凄い演奏を見せてくれたのだ。
その時点で日本の洋楽ファンにとっては特別な存在なんだよね。



しかも、それがライヴ・レコーディングされ世界中でヒットしたのだ。

その「DEEP PURPLE LIVE IN JAPAN」(MAID IN JAPAN)は、演奏の良さのみならず、その音質の良さも当時のライヴ盤では突出していた。
全ての楽器の音の瑞々しさ、高域の細やかさ、中低域の安定感など、最高レベルだと今でも思う。
※BURN以降、リッチーのストラトは音が細くなるから、この時期のライヴ音を
  パッケージしたという意味でも最高の仕事であったと確信できる。

パープルは当時最高のPAを持ち込み、最高の演奏を残し、日本の録音スタッフがミキシングから何から作り上げ、「MADE IN JAPAN」技術の素晴らしさを見せつけてたのだ。

今で言えば「中国製アイパッドの紛い物」みたいな扱いを受けていた「MADE IN JAPAN」が世界に冠たるブランドに成長するのにリンクした感動的なアルバムでもあるのだ。



結果それがピークとなった感もあるパープル
※80年代の再結成後に出たライヴ盤「ノーバディーズ・パーフェクト」は
  なかなか悲惨に聴こえたもんです

その後、メンバーがコロコロ変わって活動は続いていたようだが、私はリッチーやロードが抜けたバンドには興味なかった。
ギラン(Vo)の高域が出ないのは明白だったしね・・・。



まぁ、マイペースでライヴを続けられてる分には嬉しく思うし、ニューアルバムも「発売されてるんだなぁ」と思ってはおりましたが
ロードさんが02年で抜けてたのも、実は良く知りませんでした。



今回の逝去ニュースは本国の国営放送BBCでもニュースとなった模様。

日本国内のデジタルラジオでも幾つかの局が「JON LORD追悼」として特集を組んだそうな。

様々な人がブログやツイッターで追悼の意を表している。

俳優のユアン・マクレガーも「共通の友人だったトニー・アシュトンも先に他界している。天国でセッションしてほしい」とコメントしたそうな。

そうだよな、アシュトンも先に逝ってるんだよな。
コージー・パウエルも加えればグループになるな。アシュトン・ロード&パウエルでプレイ出来るな。



代理人は「ジョンは闇から光に旅立ちました」というニュアンスの発言したが
苦しい闘病を終えて、痛みの無い世界に旅立ったという事でしょう。
※私も自分の親父の最期を看取ったから分かります・・・

日本だったら暫く闇を彷徨って光の世界に旅立つのだが、いまごろMr.LORDは光の世界へ辿り着いているだろうか。

すこし ゆっくりしたら、天国で仲間とセッションしてください。
もちろんオルガンもあると思いますから・・・。

ここ数日、Purple三昧

2012年07月18日 | 英国ロック
元々ウォークマンに入ってる音源を聴いて。
入ってない音源はCDからウォークマンに取り込んで聴いている。

そういや、1993年に発売された「Live In Japan」21周年記念盤CD3枚組があったなぁ・・・と



PCに取り込んで聴いてみる。
1972年マシンヘッド発売後の最盛期に録られたライヴ盤で
大阪フェスティバルホールと武道館の各公演を収めた衝撃盤だった。
(それでも全部じゃないらしいが)



結構ミスもあって、やっぱ以前の「Live In Japan」は良いトコ取りのベスト・チョイスだったんな・・・と改めて思わされました。

まぁ、それでも凄い演奏ですけどね。

日によって演奏のニュアンス違うし。
「ストレンジ・ウーマン」なんて、I・ギランのヴォーカルが結構ソウルフルに聞こえる日があったりして新鮮な驚きありましたよ。

さすがパープル、ギターソロやキーボードソロ、ドラムのオカズ、ヴォーカルの間合いなど毎日違うし。

そのへん「生き物」な演奏が聴けて良かったと思います。
まぁ、もっと「完全版」なCDも出てるらしいから、探してみようとは思います。
さすがに長いドラムソロやインプロヴィゼーションは、いま聴いたら冗長に感じますが・・・。



そして映像では
ドイツの番組ビートクラブで全盛期(MarkⅡ)の「ハイウェイスター」。

これは、ギランのヴォーカルが凄まじく。日本公演ではキーを下げたサビもシャウトでクリア。



ペイスのドラムキットが余りにシンプルで「これであんなに多彩な音が叩けるのか!!」と再度ショックを受けた程。

ジョン・ロードのキーボードソロもハモンドらしいクリアな音で疾走。
揺らしながら衝撃音を炸裂させる技も見られ、これまたベスト期の演奏に接する事が出来て感激。



映像では他に第3期の「カリフォルニア・ジャム」もあり
「Burn」発表直後に出演した大型フェスティバルでデヴィッド・カバディールやグレン・ヒューズお披露目ステージも見所多かった。

いきなり「Burn」だし。その難曲を楽々こなしてるし。(特にドラムのイアン・ペイス!)

そしてロードさんのキーボード・ソロ。
スタジオ版の多重録音の再現こそならないが、主旋律を完全に弾かれてしまっちゃあ、「やっぱ、この人は凄い!」と感激するしかありません。



パープルとELPで張り合ったという同ジャムだが、
今回、訃報を聞いたキース・エマーソンさんからも追悼コメントが贈らてたそうです。

なんか・・・ね
パープルで洋楽に目覚め、ハードロックを聴きまくる日々を送り
やがてブルースロックやプログレに目覚めると「パープルなんて入門者向けじゃん」なんて生意気な事を言ってしまうんですが
改めて聴くと「やっぱ凄ぇなぁ・・・」なんてシミジミしてしまう。

これを何度繰り返したか・・・。

時に聴かれるクラシカルなフレーズ、ジャズっぽい演奏、シャッフルを楽々余裕で刻むドラムス・・・。

そのパープルを支えたMr.Jon Lordのハモンド・オルガン
やはり存在感充分で御座います・・・・。