あるBOX(改)

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村田諒太の世界戦略

2016年08月05日 | ボクシング
リオ五輪開会式が、もうじき開催されるが。
※サッカーなどは、開会式前だけど既に始まって
 いますねぇ。

7/23にはロンドンの金メダリストでプロ入り後も
同じミドル級で世界王座を狙っている村田諒太が
ラスベガス2戦目を行ない、初回KO勝ちを飾った。



米ネバダ州ラスベガスMGMグランド・ガーデン
アリーナ。
契約体重73.4キロのノンタイトル10回戦。

フジTVはメインの試合も放送してくれたので、
地上波でエキサイトマッチ的なプログラムが
流される事になった。

WBCでミドル級4位にランクされる村田(帝拳)。
相手は元WBC地域王者のジョージ・タドニッパ
(米国)。

1回はジックリ「様子見のつもり」の様にも見えたが
リードパンチから右ストレートに力強さとキレが感じ
られる村田の圧力でタドリッパは押されてしまう。

今回の村田は身体が立ったまま打ったり、打った後に
身体が流れたりと言うこともなく、程よい前傾姿勢で
パンチに体重が乗っているのが良く分かる。

警戒するタドニッパがガードを上げたところで、左の
ボディーブローを一閃!
※大振りではなく、腰の入った良いパンチ!

ネイティヴ・アメリカンの末裔も、これをレバーに
食ったら堪らない。
苦悶の表情を浮かべて手を着いてしまい、レフェリーの
カウントを聞く事になった。

タドニッパは何とか立ち上がったが、村田は一気に攻勢。
相手をコーナーに追い詰め、得意の右を連続してヒット
させると、レフェリーが割って入った。

昨年11月のラスベガス初登場は不本意な判定勝ちと
なった村田だったが、2度目の試合は快勝。
世界初挑戦が現実味を帯びてきた。

帝拳ジムの本田明彦会長は「やっと村田のミドルでの
戦いが完成してきた」と評価。
WBOミドル級王者ソーンダース(英)に標準を合わせている
という。



世界的プロモーターのボブ・アラム氏によると、
「来年の前半、世界タイトル戦を組みたい」
「その前哨戦を今年11月にラスベガスか香港、または
 マカオのいずれかでノンタイトル戦を行なう」との事。

ただ、今回も気になったのが相手の攻撃力。
村田は「世界レベルで本当に生きたミドル級のパンチ」を
プロでは経験してないと思うのよね。

戦績だけはKO率高くても、村田と対戦した時には腰が引け、
まるでパンチ力が感じられなかったり…。

やはり11月の試合では「生きたパンチ」を体験しないと
世界戦の本番で「その怖さ」に身じろぎして踏み込みが
出来なかったり、防戦に回ったりという悪循環が待ってる
ような気がするんだよなぁ…。

※ホントのホントの強打者とやって倒されちゃ元も子も
 ないってのは分かりますけどね…。