あるBOX(改)

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「ゆきゆきて、神軍」絶叫上映に参加した

2018年08月11日 | 生活
絶叫上映は予約してたが、その前に「生オーディオコメンタリー上映」も
あったりして、「そっちも見たかった~!!」と身悶える事になったアップ
リンクさんの『夏の神軍まつり』。



※どっちにしろ私はコメンタリー上映にゃ仕事で行けなかったんですけどね。

それでも私には「ゆきゆきて神軍絶叫上映」がある!
…という事で



『ニッポン国vs泉南石綿村』の過激オヤジ(?)柚岡さんも参加されると
知った私は最高潮に盛り上がっているのでした。

当日のUPLINK渋谷はソールドアウトの満員。



入口で貸し出されたタンバリンを手にしたり、サイリウム持ち込んだりして
各々が準備万端です。

事前に原一男監督から「みなで『岸壁の母』を歌いましょう」との希望あり、
ファンの人が自主的に歌詞コピーを配ったりしていました。
※素晴らしい!


最初に原一男監督が登場した時点で大盛り上がり!
次に紹介された柚岡さん、さすがに少し気圧された様子だった。

監督から「初めて見る人!」と挙手を求められ、応じた人が4割以上(?)も。
若い人の姿もチラホラあり、『神軍』はリアルタイムで熱と勢いを持った映画
なんだな…と感じ入る。



さて、いよいよ上映開始!
黒画面に白文字で「疾走プロダクション」と浮かび上がった瞬間、それを叫ぶ
男性あり!

おお、先を越されちゃったぜ!



あとは思い思いに叫ぶ!
私は奥崎氏が最初に暴れだすシーンで「よっしゃ行ったれー!!」

ちなみに原一男監督もマイクを持って(!)絶叫上映に参加。
相手の言い逃れを許し握手してしまう場面では「奥崎さん、もっと行ってよ!」
なんて事もありました。



「インドネシア政府によりフィルム没収」のテロップが表れた時には、監督が
「フィルム返せー!」と絶叫。

観客も「そうだ~」と同調、大いに盛り上がった。



初見の人が多かった事もあり、中盤辺り「解明されるシーン」で見入って声が
上がらぬ場面も…。

しかし終盤の盛り上がりで再びボルテージアップ、EDでは手拍子が鳴り響いた。
感想を尋ねられた柚岡さんは「自分ももっと(ニッポン国vs泉南村)では行く
べきだった」とコメント。



最後、(家庭用機器で作った)かき氷が振る舞われた。
クールダウンしようという趣旨と、監督の好物を振る舞おうという事でした。

シロップの「神軍色」…みな「赤」だと思っていたが、これが青だった。
※でも、冷たくて美味しかったです!



その後は、必然的に観客感想→監督トークへ。

奥崎応援の絶叫や、心情的に相手を応援する絶叫もあり、それぞれ逆の声が
上がったことを「それも自然なこと」と、監督も納得された様子。



秀逸な絶叫コメント…で言えば
序盤の訪問先にて3人がかりで抑え込まれてしまった奥崎氏が「おい、撮影やめろ」
と言ってるシーンでの「カメラを止めるな!」だろうね。

すかさず飛んだ「あの間」も良かった。



後にSNSで監督からも絶賛されたタイムリーな声掛け。見事でございました。

監督からは編集マンを称える話も。
「ここでこの音声素材をあててくれた。本当は現場にあんな音は流れてない」



その言葉を聞いて場内は「エッ!?」っていう空気になった。
「ドキュメンタリーなのに?足しちゃうんだ」…と。

私は以前、監督による「ドキュメンタリーとはフィクションだ!それが世界的
潮流になっている」という言葉を聞いてたから驚かなかったが。

ここは初見の人達に原一男監督から「ドキュメンタリーとはフィクション…」と
説明して欲しかった。



さらに観客の中からは、吠える奥崎氏とは対象的にアナーキスト先生が相手を
冷静に諭す「戦争の悲劇を繰り返さない為にも、話してください」との言葉に
感じ入り「奥崎さんジャマ!」という声も上がったが。

監督からは「奥崎さんがこじ開けたからこそ相手の人は語りだした。ここまでに
相当の時間が掛かっている」と説明。



昨年のトークで「ただ感情に流されたものではない。暴力の効果を(本能的にか)
知り尽くしていた。ただ殴ること、痛めつけることが目的では無い。それによって
トリガーが解き放たれる。奥崎氏はそれを知っている…」と語った監督。

こちらも初見の人に伝えて欲しかったかな…。



ちなみに「神軍絶叫上映」、来年もあるかも知れませんよ。
私は次コメンタリー上映会があったらゼヒ行きたいです!

そして…
アナーキスト先生が語った「戦争の悲劇を繰り返さない為にも(戦場が如何に地獄
だったか、何が起きていたかを)話してください」という言葉。

それが若い観客に届いた事を切に願います。

2018年のアップリンク渋谷も「ゆきゆきて、神軍まつり」!

2018年08月11日 | 生活
昨年の『ゆきゆきて、神軍』公開30年記念上映は
全回ソールドアウトを記録!

…ってことで。



今年もUPLINK渋谷さんがやってくれます!

ドキュメンタリーの鬼才、原一男監督特集
「挑発するアクション・ドキュメンタリー 原一男」開催!

まさかの『ゆきゆきて、神軍』“絶叫上映”や、ここでしか
語れない撮影秘話を明かすオーディオコメンタリー上映!



『ゆきゆきて、神軍』後、奥崎謙三氏の膨大なVHSテープを
原監督が編集した短編『亜人間 奥崎謙三』の特別上映!

豪華ゲストとのトークショーなど、連日イベント開催。

物販コーナー、リピーター割引、トロピカルなデザインで
異彩を放った1987年に公開された当時の『ゆきゆきて神軍』
復刻ポスターがプレゼントされるスタンプラリーも実施!



かならずしも多作とは言えない原一男監督の全作品だが、
これを網羅しようかという上映姿勢も素晴らしい。

『さようならCP』(1972年/82分)
『極私的エロス・恋歌1974』(1974年/93分英語字幕入り)
『ゆきゆきて神軍』(1987年/122分)



『全身小説家』(1994年/157分)
『ニッポン国VS泉南石綿村』(2017年/215分)

配給:疾走プロダクション

8月24日(金)まで手を変え品を変え上映あり。
とりあえず、「絶叫上映」のチケットは押さえました!