あるBOX(改)

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映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を観た

2018年08月18日 | 生活
新宿武蔵野館で映画鑑賞。
予告やSNS口コミで見に行くことが増えたなぁ。



「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」
主人公は吃音の女子高校生・志乃ちゃん。

漫画原作の実写映画なんだな。



1年生の志乃ちゃんは最初の自己紹介で上手く話せないまま
周囲と馴染めないでいた。

たまたま校舎裏で歌っている同級生の岡崎加代と出会った
志乃ちゃん。

醒めたような少女・加代と一緒に過ごすようになる。



最初の挨拶をからかわれ、ますます内気になった志乃と、
一匹狼的な加代。

歌ならスムーズに言葉が出ると知った加代は、志乃を音楽
デュオに誘う。



そう、ロックが好きな加代だったが、組んだのはデュオ。
歌が苦手な加代はメインボーカルを志乃に任せて、自らは
横でアコースティック・ギターを弾く。

教則にあるようなフォークソングから、やがてロック曲も
演奏し始める二人。



~とはいえ
「あの素晴らしい愛をもう一度」の歌唱が素晴らしい。

両者だんだんと力強くなる。特に志乃ちゃんの声の張り方!
「♪あーいーを!」の前向きな歌声。

涙が出そうな歌唱。
志乃も変わっていく。「さいきん普通に喋ってるじゃん」と
加代に言われて微笑む顔の可愛らしさよ!



2人でストリートで演奏し、歌う。
私服もキャラクター通り。ボーイッシュなTシャツの加代と、
ガーリーな志乃。

ロケ近は沼津。美しい海と緑。
そこで、ちょっとキャッキャウフフなシーンもあり。
百合百合しい姿に顔が弛む私。ああ、なんか甘酢っぺー!



やがて、志乃をからかった同級生の男子・菊地が登場。
はしゃぎすぎたりして「空気が読めない」菊池もまた、
周囲に上手く溶け込めないヤツだったのだ。

強引にバンドに加入することになる菊池。
やっと出来た「友達」加代との二人空間が失われ、不安定
になる志乃…。

志乃ちゃんが元に戻ってしまう!
文化祭に出演するはずだったバンドは?

スパイナル・タップのようなハッピーエンドは訪れるのか?



湯浅弘章監督の長編商業映画デビュー作。
脚本は「百円の恋」の足立紳氏。

こりゃ面白くないワケないよ!ジンと染みて当然だよ!

ヒリヒリとして、時に甘酸っぱく、時に苦く、痛い。
青春なんてロクなもんじゃない。
青春なんて大っ嫌いだ!

でもティーンエイジには魔法が…あったよ!

感情を掻き回され、グッと来て、また見たくなる。
そんな映画です。