まるみのあっちこっち巡り

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トルコへ行く前に読みたい本

2011-07-30 12:00:00 | 2011エキゾチックトルコ
日本旅行のトルコ旅行説明会でベテラン添乗員のかたに薦められた1冊。
その舞台の一つである和歌山県の串本町大島に行ったことがあるので、
トルコ軍艦エルトゥールル号救難の話は知っていましたし、
トルコ航空が日本人を救援した事実も記憶にあります。

語り継がれた<百年の恩>のストーリーに、
涙を流しながら読みました。
この歴史を知らずにトルコを旅をするのは、
失礼だと思う程の内容なのです。

イラン・イラク戦争開始から5年後の1985年3月17日、
イラク軍は突如、3月19日以降にイラク領空を飛ぶ
航空機の無差別攻撃を宣言。

自国機の乗り入れのなかった日本は、
イラン国内に残された在留日本人の救出対策に苦慮。
タイムリミットが迫る中、日本人の苦境を知り、
救援に動いた国があったのです。

日本政府は対応できず、欧州各国の飛行機は
自国民優先を徹底しました。

このトルコ政府の英断の裏には、
1890年9月、日本訪問から帰国中に、紀州沖で台風に巻き込まれた
トルコ軍艦エルトゥールル号遭難の悲劇があった。
百年の時空を超えた<恩返し>を描いた
感動の書き下ろし長編大作!


映画化の話もあるようなので、楽しみにしたいと思います。

「人から人へなにごとかが伝えられ、
さらにまた人から人へなにごとかが伝えられる。
歴史とはそうしたことの積み重ねで成り立ってゆく。
<中略>わが国と日本との友好の歴史は、
こうして紡がれつづけているのです。そうはおもわれませんか」
本文中のオザル首相の言葉です。

今回の震災でもいち早く救助にかけつけてくれたトルコ政府。
トルコ航空は、運賃の一部を義捐金として寄付してくださいます。
友愛で結ばれた国トルコに行けるのが楽しみです。

「海の翼 トルコ軍艦エルトゥールル号救難秘録」
秋月達郎著 新人物文庫 749円
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