まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

映画 100,000年後の安全

2011-07-13 00:20:32 | 映画(劇場鑑賞)
フィンランドのオルキルオトに建設中の
高レベル放射性廃棄物最終処分場「オンカロ」

安全な状態になるまで10万年間かかるといわれる
高レベル放射性廃棄物を貯蔵するための
地下都市のような巨大な施設に
世界で初めてカメラが潜入したドキュメンタリー作品。

春に有楽町の映画館で見逃していた作品でしたが、
ジワジワと全国に浸透していました。

川越で2週間限定の上映、哲学者の内山節氏の
トークイベントもあり出かけました。
明治38年創業の老舗劇場が満席です。

福島の原発事故がなかったら
これだけの関心を持たれなかったであろう作品です。

今から10万年前はマンモスの時代、
10万年後はどうなっているのか想像もつきません。
進化しているかもしれないし、退化しているかもしれないのです。
地球そのもが存在しているかどうかもわかりません。

文字も言葉もおそらく伝わらないだろう未来の子孫に
「オンカロ」の存在を伝えるか否かも議論されます。
知らなければ、恐れることもないのです。

しかし、遺跡を掘り当てるかのように発見されたとしたら
その冒険家は被爆するでしょう。

未来の地球の安全を問いかけるこの作品。
このままでは、明るい未来が来るはずはありません。
北欧の寒々とした冬の木立が、何度となく挿入されます。

学校などで上映されたら良いのにと思う作品です。
今までの大人たちの失敗を繰り返さないように
子ども達にこれから科学や歴史など色々と学んでもらいたいです。
危険なものを安全なものに変えることができるように…。

川越スカラ座

2011.7.10
コメント