まるみのあっちこっち巡り

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世界遺産 ファテーブル・シークリー

2014-05-27 13:26:58 | 2014インド世界遺産紀行


アグラへ行く途中で訪れたのが、
世界遺産のファテーブル・シークリーです。







こちらのバスに乗り換えます。
乗客が集まったら出発するようです。







赤砂岩の個性的な建物が目をひきます。
建造時期は1569~1574年、
世界遺産に認定されたのは1986年です。







ムガル帝国第3代皇帝アクバルは、多くの妃妾がいながら
世継ぎには恵まれなかったことが唯一の悩みでした。







シークリー村に住む聖者を訪ねると
「5年以内に3人の男の子を授かる」と予言。
やがて予言通りに男児に恵まれ、遷都したのです。
その新都をファテーブル(勝利の都)・シークリーと名付けました。







しかし、深刻な水不足と酷暑に見舞われ、
わずか14年で再び遷都、うたかたの都となったのです。







最上階から都を見渡した五重塔。
手前のコートでは家来を駒に「人間チェス」
皇帝はこちらから観覧したそうです。

風通しの良い骨組みだけのフロアが重なっています。







長方形の前庭を囲む柱廊の数は100本以上。
しっかりとした骨組み、これでわずか14年とは…







打ち捨てられた都は荒廃しましたが、
現在は修復が進み、管理されて建造物が再現。







池に囲まれた正方形の壇の奥にあるのが、
皇帝のプライベートルーム。
当時、歌のパフォーマンスなども行われたステージ。







正方形の2階建て赤砂岩の「宝石の家」
私的な謁見室として使用されました。
木造建築を石造りで模しています。







「宗教の柱」という中央の柱が必見
皇帝はこの柱の上から知識人と意見を交換したそうです。
各宗教の様式を取り入れ、他宗教との調和を表現、
皇帝の生涯のテーマが諸宗教の共存でした。
遺跡内の建造物にもそれが表れています。

インド・プラデシュ州

2014.3.22
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