豊かな自然につつまれた穏やかな鳥羽湾に浮かぶ
ミキモト真珠島を訪れました。

島へは長い渡り廊下を歩いて渡ります。

鳥羽生まれの真珠王・御木本幸吉(1858-1954)氏が、
世界で初めて真珠の養殖に成功した島です。

真珠のできるしくみを学んだり、
歴史、美術、工芸、産業など様々な角度から
真珠を紹介する博物館です。

選び抜かれた真珠が様々な工程を経て、
さらに輝きを増し、ネックレスやリングへと
生まれ変わっていくのです。

真珠は冠婚葬祭にも利用できるので重宝します。
身近な宝石である故に、模造品も多く出回っていますが、
こうして手間のかかる工程を経た真珠が
それなりの価格であることに納得できました。

<同じ値段で買えるネックレスの長さは…>
興味深い展示でした。

真珠にも様々な色があります。

皇室関連の写真や本が展示されているコーナーでは、
足を止める時間も長くなる女性が多いようです。

2階には19世紀ヨーロッパのアンティークジュエリーなど
ミキモトの充実したコレクションが揃っています。
また、養殖真珠をアピールするために御木本幸吉氏は、
世界中の博覧会に向けて、真珠をふんだんに使用した
美術工芸品を制作しています。

自由の鐘
1939年ニューヨーク博覧会に出品
日本は古くから、真珠の産地として有名で、
その真珠の美しさはヨーロッパまで伝えられ、
コロンブスも憧れたといいます。

御木本五重塔
1926年フィラデルフィア博覧会に出品
御木本氏の努力で養殖に成功し、
真珠の生産の9割が日本であった時期もありました。
真珠の歴史もわかったところで、
海女さんの実演を見に行ってみましょう。
三重県鳥羽市鳥羽1-7-1
2016.2.6