ミキモト真珠島は、鳥羽湾に浮かぶ島全体が
真珠のパピリオンで、海沿いの遊歩道や和風庭園、
見晴台から行き交う船を眺めたり、
野鳥の森などもあってゆっくり楽しめます。
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しかし、2月の旅ですから建物の中が快適です。
御木本幸吉氏の生家はうどん屋「阿波幸」
それを復元したそうです。
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早くから1杯8厘のうどんでは身代を築くのは無理と
うどんを茹でながらも考えていたのでしょうか。
14歳で家業の傍ら青物の行商を始め、
イギリスの軍艦・シルバー号へ青果や卵を
売り込むのに成功したりと類まれな商才と向上心と
社交性をも持った人だったようです。
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世界の装飾品市場では、天然の真珠が高値で取引されて
海女が一粒の真珠を採ってくると高額の収入を得られ、
志摩ばかりでなく全国のアコヤ貝は乱獲により
絶滅の危機に瀕していたいたそうです。
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そこで真珠と真珠貝の養殖に着手するも容易ではなく、
これがダメなら諦めようと考えていたところ
実験中のアコヤ貝の中に半円真珠が付着している貝を発見!
発見したのは苦労を共にした奥様ですが、
その後32歳の若さで亡くなってしまいます。
しかし、発見からがさらに大変だったようです。
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成功にとどまらず、真珠を宝石市場の中心に位置させる為の
あらゆる努力を惜しまず実業家として大成功。
養殖真珠を日本の重要輸出品にまで高め、
〈ミキモト・パール〉を世界に知らしめたのです。
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人間は運と知恵だけでは成功しない。健康が大切だ
大きな夢を育み、結実させた人物の言葉は重いです。
御木本幸吉氏の人物像がよくわかる記念館でした。
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ゴージャスな真珠のパピリオンと思っていましたが、
真珠に人生のすべてを賭け、郷土を愛した人物を
知ることができたことが、次の鳥羽の旅で
さらに感動的なシーンになったと思えたのです。
入場料金:大人1,500円 小・中学生750円
アクセス:JR・近鉄鳥羽駅下車 徒歩約5分
三重県鳥羽市鳥羽1-7-1
2016.2.6