ダンス界に一大旋風を巻き起こしたマシュー・ボーン版「白鳥の湖」は、
1995年に、イギリスのサドラーズ・ウェルズ劇場で初演されました。
チャイコフスキー作曲のバレエ作品『白鳥の湖』を基に、
演出家であるマシュー・ボーンが新しい解釈を加えたものです。
男性同性愛者の悲恋物語として描いた作品で、
白鳥を演じるのは男性ダンサー集団。
日本でも何度か公演されていたのですが、
男性が踊る『白鳥の湖』なんで気色悪いと思っていました。
しかし、9月の『眠れる森の美女』を観て、
その独創的な解釈に興味を持ち、
映画館で気楽に観られるのならと出かけてみました。
(一週間限定の上映)
バレエ界にある意味革命をもたらした歴史に残る大ヒット作を
最先端のサラウンド音声と3Dデジタルで
初めて収録したのだそうです。
最初はダンサーのレベルの高さに感激

しかし、次第に威嚇的な男性ダンサー集団の白鳥も
舞台ならもっと感動できたはずと思うようになります。
舞台メイクに飛び散る汗は、スクリーンで見ると…

舞台なら間に休憩もありますが、
映画館は120分ノンストップですからグッタリ。
身体表現だけの斬新なドラマ、観る者は息つく間もない感じです。
やはり劇場で観るべき作品との思いを強くしましたが、
現在は公演されていない作品を3Dで鑑賞できたことに感謝

収録:2011年、サドラーズ・ウェルズ劇場
演出・振付:マシュー・ボーン
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
指揮:デーヴィッド・ロイド=ジョーンズ
演奏:ニュー・ロンドン管弦楽団
出演:リチャード・ウィンザー/ドミニク・ノース/
ニナ・ゴールドマン/マドレーヌ・ブレナン
スティーヴ・カーカム/ジョセフ・ヴォーハン
シネ・リーブル池袋
2016.10.31