徳川家康が小名木四郎兵衛に命じて、
行徳までの運河を開削させたのが始まりの小名木川は、
小名木四郎兵衛の名から付けられたそうです。
水を確保するための神田川上水、塩を確保するために小名木川、
徳川幕府が400年も続いたのはこうして人々の暮らしの
礎を開闢前に着々と築いてきたからこそなのだと
船に揺られながらも納得したまるみでした。

皆さんビニール傘を広げていますが、
天気が急変して雨が降ってきた
というわけではありません。

小名木川の新扇橋と小松橋の間に扇橋閘門があります。
小名木川のほぼ中央に位置し、
水面の高さが違う河川を船が通航できるようにした
“ミニパナマ運河”といえる施設です。

その仕組みは、2つの水門に挟まれた水路(閘室)に
船を入れ、水位を人工的に昇降させることにより
船を通過させるというものです。

シアトルのチッテンデン水門で見学したことがありますが、
自分が船に乗っていると思うとワクワクします。
徐々に水位が変化するので、
乗っていると変化はほとんど感じません。

この運河船には屋根がありませんから
閘門を潜る時に水を被るので用意されている
ビニール傘を広げて通過します。

門の下では写真を撮るどころではありません。

小名木川クローバー橋は、小名木川と横十間川の合流点に
幅約4m、長さ約80mと60mの2つの橋桁を対角に架け渡した
X字型のユニークな歩行者自転車専用橋です。
東京都内では初めての形式だそうです。
猿江、大島、北砂、扇橋4つの地域を結ぶ
水彩都市のランドマークとして親しまれているそうです。

日の丸自動車が運営している水陸両用バス「スカイダック」
見かける度に乗ってみたいと思うものの
未だに実現できていません。
小名木川と旧中川の十字路にある中川船番所資料館の近くです。
現在は工事のために休館していますが、
旧中川を通り江戸へ向かう船の荷物を監視していた
「中川番所」に関する資料館で、歴史好きにオススメです。

さて、次は荒川へ運河船は向かいます。
東京都江東区
2016.10.23