世界遺産の地、和歌山県新宮市の東、
熊野川を背にして朱色に美しい社殿の
熊野速玉大社は、
全国熊野神社総本宮です。
かつて強大な宗教大国を築いた熊野速玉大社は、
生命の根源である水の動きを神格化したものと考えられ、
熊野速玉大神(いざなぎのみこと)、
熊野夫須美大神(いざなみのみこと)を中心に
十二柱の神々がまつられ、「新宮十二社大権現」として
崇敬されているのだそうです。
大自然は生命の泉であるとともに
人間の生活や自然をも破壊してゆく猛威を与えます。
森羅万象の営みに、神の存在を確信した
古代人の原体験が、熊野信仰の原点にあるのです。
熊野は生きる力をもう一度いただく甦りの地。
自然災害の恐ろしさを知る私たちですが、
未来へつなぐ祈りを捧げましょう。
2004年7月、「紀伊山地の霊場と参詣道」が、
日本で12番目の世界遺産に登録。
紀伊山地の熊野三山、高野山、吉野・大峯は、
自然崇拝に根ざした神道、仏教、修験道などの
多様な信仰形態を育んだ神仏の霊場です。
こちらへは、にっぽん丸のオプショナルツアーで参加。
10時半に港を出発し、戻りは12時半。
ツアー代は5,800円と安くはありませんが、
個人旅行では味わえない魅力があります。
新宮市在住のアマチュア落語家の
熊野亭雲助さんの案内で楽しい旅となりました。
歯切れの良いユーモアたっぷりのお喋り、
良く通るお声も魅力で聞き惚れてしまうほどでした。
和歌山県新宮市新宮1番地
2018.1.6