まるみのあっちこっち巡り

ー33,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

国立西洋美術館 ミケランジェロと理想の身体

2018-09-08 00:22:12 | ミュージアム



世界に約40点しか現存しない
ミケランジェロの大理石彫刻、傑作2点が初来日、
上野の国立西洋美術館へ行って来ました。

サン・ピエトロ大聖堂の『ピエタ』、
フィレンツェのアカデミア美術館『ダヴィデ像』、
ミケランジェロの最も有名な彫刻は現地で鑑賞し、
その素晴らしさに驚愕しました。

映像や写真で目にした作品も実物はそれ以上、
「神のごとき」と称えられた史上最高の芸術家の作品、
言葉で表すのはとても難しいのですが、
これ以上の彫刻には二度と出会えないと思いました。

システィーナ礼拝堂の『システィーナ礼拝堂天井画』と
祭壇壁画『最後の審判』などは、
ここで一日中眺めていたいと思ったほどです。

ミケランジェロ自身は、父親への手紙に
「天井画は私の本業ではないので、
時間の無駄です」と記したそうですが、
どれだけの人を感動させていることでしょう。







チケットも用意し、楽しみしていた展覧会です。
じっくり鑑賞したいと金曜日を選びました。
午後9時まで鑑賞することが可能だからです。
音声ガイドも借りて・・・
(中川晃教が歌う「ミケランジェロ」は繰り返し聞きました)

20代の傑作『ダヴィデ像』の制作から約25年を経て、
制作されたという未完の傑作『ダヴィデ=アポロ』

20歳を過ぎたばかりの頃の作品『若き洗礼者ヨハネ』
20世紀前半、スペインの内乱で大きな被害をうけた彫刻を
長年にわたった修復でよみがえり、
スペインとイタリアで2回しか公開されていない傑作。

正直なところどちらもイタリアやヴァチカンで
観たほどの感動はありませんでしたが、
ミケランジェロに影響を与えた
古代より受け継がれた理想の身体の彫刻や絵画を
音声ガイドの解説を聞き、知識を習得できたと思います。







高さ約2m大迫力のラオコーンのみ写真撮影が可能。
1584年頃のヴィンチェンツォ・デ・ロッシの作品(個人蔵)

1506年に古代彫刻の傑作ラオコーン像が発見されたとき、
ミケランジェロは現場に呼び寄せられ、
その像を実際に目にしたそうですが、ルネサンス期の
芸術家たちに大きな影響を与えたラオコーン像です。





プレミアムフライデーということで講堂で
ソノダオーケスタラの30分のミニコンサートもあり、
ピアノ、バイオリン、チェロの3人編成、
オリジナル曲とクラシックのアレンジ曲を楽しみました。

夜の美術館と音楽を楽しめた素敵なプレミアムフライデー。

次の機会は、9月21日(展覧会最終の金曜日)
ソプラノ独唱のミニコンサートがありますが、
観覧券と整理券が必要です。

東京都台東区上野公園7-7

2018.8.31
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