沖縄本島北部にある今帰仁城跡は、
世界遺産(琉球王国のグスク及び関連遺産群)、
国指定史跡、日本100名城に指定されています。
標高100mのほぼ独立した丘上にあり、
堅牢な城壁に囲まれたその城は、
やんばるの地を守る要の城でした。
怕尼芝(はにじ)らは北山王を称して
この地を統治していましたが、
中山王尚氏によって滅ぼされた後は、
琉球王府から派遣された監守という役人の居城に。
主郭(本丸)からは中国や東南アジアなどの
陶磁器が多く出土し、往時の繁栄をうかがわせます。
その後、薩摩軍に滅ぼされ炎上、廃城となりました。
「百曲がり」と称される大波がうねるような屏風状の石垣。
古期石灰岩で堅牢に築かれ、
城郭を幾重にも取り囲んでいます。
世界遺産登録以降、城跡は徐々に整備および
修復作業の強化が行われており、
訪問時とは違っているようなので
再訪したいものです。
別名:北山城、今帰仁グスク
種別:山城
築城年:13世紀後末頃
築城者:湧川王子
沖縄県国頭郡今帰仁村今泊4874
訪問日 2002.1.26