大自然が作りあげた巨大な奇岩群に目を見張り、
再び遊覧船「ニューしもきたⅢ」に乗船。
定期高速観光船の場合は、佐井港に戻りますが、
団体限定コースでは脇野沢港へ向かいます。
下北半島の西海岸を望みながら
約1時間の船旅を楽しめるのです。
大正11年に仏ヶ浦を訪れた詩人の歌
神のわざ 鬼の手づくり 仏宇陀(仏ヶ浦)
人の世ならぬ 処なりけり
大町桂月
Wikipediaにもこのように記されています。
「海岸沿いに展開する長大な景観であり、
海上からでなければその全体像は把握できない。」
それを実感した遊覧船の旅です。
仏ヶ浦から脇野沢に向かうことで
焼山崎の風景も見ることができました。
下北半島南西部海岸では、約16 kmにわたり、
100mを超える断崖が連続しています。
なかでもこの辺りは、落差300~500mの急崖、
ところどころに滝が形成されています。
断崖は玄武岩や凝灰岩でできており、
赤褐色に変色した岩肌が特徴です。
これらの岩石は、日本海が誕生した頃の
海底火山の噴出物だそうです。
海上から望む秘境は素晴らしいものでした。
仏ヶ浦の観光船の定期運行期間は、
4月25日~10月末日までと限られています。
青森県むつ市
2022.9.13
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