まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

東京都立埋蔵文化財調査センター

2022-12-16 00:13:34 | お出かけ 東京



稲城・多摩・八王子・町田の4市にまたがる
総面積3,000haという広大な面積を有する
日本最大級の計画市街地、多摩ニュータウン。

この丘陵からは964ヶ所の遺跡が見つかり、
1966年から40年間かけて発掘調査、
その成果がここに詰まっているのです。







今から32,000年前、氷河期の終わり頃、
多摩ニュータウン地域で人々が暮らし始めました。

気候は現在の北海道に近く、大型獣を求めて移動生活。
やがて土器の出現により生活が一変します。
この時代が1万年以上続きます。







弥生時代の遺跡は、多くはありませんが、
古墳時代では丘陵開発を進めた集団の集落や
その有力者の墓などが見つかっています。

奈良時代になると、
瓦や須恵器などの生産が活発に。







室町時代から安土桃山時代には、
この丘陵にも武士の居館が築かれ、
江戸時代になると、里山の資源を活かした
炭焼きがさかんになったそうです。







さて、この日は午前中から暑い一日でしたが、
館内の冷房施設が故障しており、
扇風機は回っていたものの役に立っているとは
思えないような状態、職員の方々も気の毒でした。

いろいろな体験教室も休止であったような。







遺跡庭園「縄文の村」があり、
旧石器時代から中世にいたる複合遺跡を
保存する目的で整備されています。

5,000年前にこの辺りで生えていた樹木や野草を
50種類以上植え、当時の森の様相を再現しています。
しかし、あまりにも蚊など虫が多く
じっくりと見学するのは断念しました。







園内の竪穴住居3棟の住居内では、
防虫・防腐を兼ねて日替わりで火焚きを行い、
運が良ければ実際の火焚きも見学できます。

入館料:無料

東京都多摩市落合1-14-2

2022.7.19

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