日本三大霊場の一つである恐山、
862年、天台宗の慈覚大師円仁が開基、
延命地蔵菩薩を本尊とする恐山菩提寺、
現在は曹洞宗の寺院です。
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総門をくぐると左手が本堂、正面が山門、
独特な雰囲気を醸し出しているという印象です。
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恐山は死者の集まる山とされ、7月の恐山大祭では、
恐山菩提寺の境内でイタコの口寄せも行われます。
そのイメージが強過ぎるのですが、
一生に一度は行ってみたい場所でした。
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「死ねばお山に行く」
肉親の菩薩を弔い、故人の面影を偲ぶ多くの
人々が、今もお山をめざします。
そんな思いを柔らかく受け止められるよう、
恐山は今後もあり続けるのだそうです。
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奥の院へも行ってみましょう。
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奥の院では地蔵菩薩の化身である
不動明王が祀られています。
地蔵菩薩と不動明王、釈迦如来は一直線上に
安置されているとされ、3体全てを
参拝すると念願成就するとか。
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奥の院から見た恐山菩提寺と宇曽利山湖。
恐山は、下北半島の中央部に位置する活火山。
カルデラ湖である宇曽利山湖の湖畔に
恐山菩提寺がありますが、霊場内に温泉が湧き、
共同浴場としても利用されています。
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宿泊施設である宿坊「吉祥閣」、
お食事処「蓮華庵」、売店もあります。
恐山菩提寺とイタコとは無関係で、
大祭典 毎年7月20日〜24日と
秋祭典 毎年10月第2週の三連休のみ、
お願いすることができるようです。
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硫黄の臭いも気にはなりますが、
奥にある八葉地蔵菩薩や
八角円堂まで行ってみたいと思います。
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恐山菩提寺は、豪雪地帯であるために
開山期間は、毎年5月1日〜10月31日までと
1年の半分に限られ、入山料 500円がかかります。
青森県むつ市田名部宇曽利山3-2
2022.9.12