古の都、長岡京を見下ろす鳥ヶ峰の山腹に建つ
光明寺は、京都の南西、美しい竹林や杉、
松の森に囲まれた粟生の里にあり、
法然上人が初めてお念仏を説かれたところです。
西山のふもとに広がる光明寺の境内は、
秋になると鮮やかな紅に染まる
楓の木がたくさんある紅葉の名所。
御影堂(みえどう)
1753年に再建された光明寺の中心となるお堂。
御本尊は法然上人ご自作の「張り子の御影」です。
紅葉の花手水にも心惹かれることでしょう。
新型コロナウイルスの影響で手水舎の利用を
休止する社寺が増加しましたが、その代わりに、
美しい生花を水面に浮かべる花手水が流行、
SNSをにぎわすようになりました。
西山浄土宗の総本山で、報国山光明寺として
法然上人の教えを受け継いできました。
1198年の創建に力をつくしたのが
「平家物語」や「敦盛」に登場の熊谷直実。
武士として戦乱に生きた直実は、
法然上人のお言葉にその場で出家し、
熊谷蓮生法師として念仏一筋に暮らしたとか。
釈迦堂前の白洲に大小18個の石を配した
信楽庭(しんぎょうてい)です。
阿弥陀様の慈悲に包まれながら生死の
大海を渡る念仏行者の姿を現しているそうです。
約1万8千坪の広大な境内に諸堂が立ち並び、
総門を抜けるともみじのトンネルが美しい
「もみじ参道」、「女人坂」の2つの参道が続き、
秋の紅葉名所として名高い光明寺。
お堂も参道も真っ赤な紅葉に包まれるのは、
もう少し先のようです。
紅葉期以外は入山無料。
紅葉期のみ高校生以上1000円、秘仏公開あり。
紅葉期の一般の駐車場はありません。
京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1
2022.11.18