パリの南東70kmに位置するフォンテーヌブローに
フランスで最も大きな宮殿でがあり、
フォンテーヌブロー城(城館) とも呼ばれます。
1528年に始まった新宮殿の建設は、
建築家ル・ブルトンが設計、内部の装飾には、
イタリアから画家や彫刻家が招聘されています。
晩年のレオナルド・ダ・ヴィンチも招かれています。
古くからフランス王家の狩猟場であった
フォンテーヌブローの森に16世紀前半、
ルネサンス文化をフランスに導入することに熱心であった
フランソワ1世は、狩猟用の館を取り壊し、
新しくルネサンス様式の宮殿を建てることにしたのです。
建物は中庭を囲むように広がっています。
宮殿は増改築が繰り返されましたが、
正面の階段は17世紀のルイ13世の時代に造られました。
ブルボン王家の客人はフォンテーヌブロー宮殿に
滞在することが多かったそうです。
フランス革命のため、調度品が売り払われるなど宮殿は
荒廃しましたが、皇帝にまで登りつめたナポレオン1世も
ここを愛し、よく逗留したのだとか。
「玉座の間」や「退位の間」などのナポレオンゆかりの
いくつかの部屋も見所となっています。
世界文化遺産 1981年登録
フランス
訪問日 2007.12.29