柳谷観音は、眼病平癒の祈願所として、
平安時代より天皇家公家を初めとする眼病に
悩む人々に信仰されてきました。
開創は平安時代の806年、清水寺を開山された
延鎮僧都が十一面千手千眼観音菩薩を発見、
堂宇を建て観音様をお祀りしたそうです。
江戸時代中期作庭の京都府指定名勝庭園の浄土苑。
三層に分かれた景色は日本でも類まれなる眺望とされ、
重森三玲氏の「古都百庭」にも選ばれています。
書院と上書院からでは全く違う景色となり、
上書院からの美しい景色は、
かつては限られた方のみの特権でした。
上書院から眺める名勝庭園<特別公開>
明治時代後期の建物で、特別な方をお通しする茶室。
ここからの眺めはとても素晴らしく、
近年では映画撮影などにも使用されています。
境内のお堂のそばに鎮守社があり、
古来からの神仏習合の名残りが残る
全国でも数少ない寺院のひとつでもあります。
1200年続く信仰と伝統は、山深い自然に守られ、
時代を超えても今もここに息づいています。
奥之院(中御門天皇ゆかりの子宝寺)
『子授け・安産の観音様』と言われています。
空のハートを見つけました。
西の清水とも謳われ、
天皇家ゆかりの歴史ある品も多く、
境内諸堂を巡ってたくさんのご利益を
いただくことができる珍しいお寺。
紅葉の花手水に心惹かれます。
境内に「恋手水」「琴手水」「庭手水」など
インスタ映えすることでしょう。
長岡京市の西の端、大阪府との県境に建ち、
京洛よりひと足早く色づき始めます。
12のご利益巡りをしながら心を癒せます。
五感で感じる柳谷観音でした。
京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
2022.11.18