まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

国指定重要文化財 太宰治記念館「斜陽館」

2023-01-16 01:01:33 | お出かけ 東北



明治の大地主、作家太宰治の父である
津島源右衛門が建築した木造2階建、
入母屋造、和洋折衷建築の建物は、
1907年6月に落成しました。







その2年後の1909年6月19日に太宰治誕生。
読書好きで成績は抜群、腕白でもあったとか。
16歳の頃には分筆活動活発、
1930年に東京帝国大学仏文学に入学。







太宰治は、この家を『苦悩の年鑑』で
「この父は、ひどく大きい家を建てた。
風情も何も無い、ただ大きいのである」と
書かれているのです。







米蔵にいたるまで日本三大美林のヒバを使い、
394坪の2階建ての建物に19室、
付属建物や庭園などを合わせた宅地
約680坪の豪邸でした。







泉水を配した庭園もあります。
津軽地方有数の大地主であった津島家。

父の津島源右衛門は、政治家であり、実業家。
金木銀行頭取、陸奥鉄道取締役、
青森県農工銀行取締役を務めた人物でした。







「仏間」にある仏壇も立派なものでした。







明治時代の地方の銀行建築でもあり、
主屋をはじめ文庫蔵等の大型の土蔵や
敷地周囲の長大な煉瓦塀といった
屋敷構え全体がほぼ当時のまま保存されています。







主屋の東に「中の蔵」、その東に「米蔵」、
主屋の北に「文庫蔵」が建ちます。
「文庫蔵」は太宰治の作品等が展示、写真はNG。







二重廻し(マント)
太宰ファンであれば、着用して
写真を撮るのも良いかも







私が気に入ったのがこの階段ですが、
冬の青森でこの階段は極寒ではいかと思います。







当時の四万円(現在の約8億円)の巨費を
投じて造られており、どこを見ても
家の造りは豪華絢爛を極めていました。







2階の和室の襖には「斜陽」の文字が書かれています。

農地改革後、津島家が豪邸を手放し、
町内の旅館経営者が買収、旅館「斜陽館」を開業。
太宰の小説『斜陽』から命名されています。







著名作家の生家であるとともに、
大規模で質の高い邸宅建築、
屋敷構えが良好に保存、
文化財としての価値も高いものです。

青森県五所川原市金木町朝日山412-1

2022.9.14

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朱色の千本鳥居が美しい高山稲荷神社

2023-01-15 00:36:05 | お出かけ 東北



創建は鎌倉から室町にかけてと伝えられる
高山稲荷神社は、五穀豊穣、海上安全、
商売繁盛の神様として青森県第一の
霊験あらたかな神社です。







赤穂藩主の江戸城中での刃傷事件による藩取り潰しの際、
赤穂城内に祀っていた稲荷大神の御霊代を
藩士の寺坂三五郎が奉戴し、その後その子孫が
高山の霊地に祀れとのお告げにより
遷し祀ったと伝えられる

Wikipediaより







老朽化が進んでいる千本鳥居の
建て替えを進めています。







ここでしか見ることのできない朱塗りの千本鳥居は、
インパクトがあり一見の価値があります。







幾重に連なる朱色の鳥居、
その美しさにも魅かれ、頂上を目指します。
千本鳥居の横は水が流れる日本庭園のようで、
散策することが可能です。







それにしても青森県は凄い!!

自然の風景もインパクトがありますが、
神社もまた凄かったのです。







周囲の緑と見事に調和し、朱色と緑が交互に連なる
美しさは独特の世界観ともいえそうで、
「ねぶた祭り」のパワーを思い出し、
圧倒されるような衝撃をも感じました。







ここの信仰には農業・商業・工業・漁業・
家内安全・病気平癒・道中守護・
憑物落とし等多様多彩のものがあるとか。







自然の恵みと共に生き、神に守られ、
暮らしてきた歴史を感じられるでしょう。

青森県つがる市牛潟町鷲野沢147-1

2022.9.14

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津軽海峡冬景色歌謡碑

2023-01-14 00:27:36 | お出かけ 東北



曲のヒットを記念するとともに、
新しい観光の名所とすべく建てられた
「津軽海峡冬景色歌謡碑」

石川さゆりさんの『津軽海峡冬景色』で
龍飛埼が広く全国に知れ渡るようになったと
言えのるかもしれませんね。







上野発の夜行列車 おりた時から」で始まる
『津軽海峡冬景色』、赤いボタンを押すと曲が流れますが、
ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと」
2番から始まる、2番しか流れないのだとか。

誰もボタンを押さず、聞いていないのですが、
ボリュームが大きいそうです。

青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜

2022.9.14

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歩行者しか通れない日本唯一の階段国道

2023-01-13 00:43:12 | お出かけ 東北



青森県弘前市から津軽平野を北上して
五所川原市を経由、津軽半島北端の
津軽海峡に至る延長約128kmの国道339号線。
龍飛埼灯台が見える場所に変わった道があります。







国道で唯一の階段と歩道で構成された
車両通行不能区間があり、
「階段国道」の名で知られています。







諸説あるようではありますが、
当時の関係者が現地を見ずに図面上で
指定してしまったと言われています。







歩いてみないわけにはいきませんよね。
階段の数は362段です。
しかも、クルマが通行する道路に出るのには、
私有地を通らなければならないのです。







途中、記念のスタンプも押しておきました。







こちらで用意されていましたよ。
管理してくださる方がいらっしゃるのですね。
有難いことです。







歩行者しか通れないという風変わりな国道は、
70mという高低差があります。







階段なのに国道の指定を受けている道。
紺碧の津軽海峡を眺めながら
下って行くのは良いですが・・・。







スタート地点に戻るのは、
楽勝というわけにはいかないかも

青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜

2022.9.14

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龍飛埼(たっぴみさき)

2023-01-12 00:44:06 | お出かけ 東北



津軽半島の最北端、津軽海峡に突き出た岬である
龍飛埼(たっぴみさき)からの光景です。

北の大地が見えていますが、
北海道の白神岬とは津軽海峡を挟んで
19.5キロメートルの距離、
この地下を青函トンネルが通っています。







下に見えるのが竜飛漁港、主要魚種はヤリイカ、
タコ、カレイ類、ヒラメ、アンコウ、マイカ。
以前はコンブも多く獲れましたが、
最近は減少気味なのだそうです。







龍飛埼の突端に立つ白亜円形の大型灯台は、
カンデラの光量で船の安全を
見守っている龍飛埼灯台。







日本の灯台50選にも選ばれている
龍飛埼のシンボルです。







周辺は灯台を中心に遊歩道となっていますが、
「たっぴみさき」の表記は、「竜/龍」に
「崎/埼/岬」とあり、なるべく
表記通りにと思っていますが、混乱。







津軽海峡を挟んだ北海道の松前半島や、
海峡を行き交う船舶が見渡せます。
渡り鳥の飛行ルートとしても
重要であるとか。







海から1日中強い風が吹き付ける土地柄、
冬季でも降った雪が風に飛ばされ、
深く積雪することは少ないです。

この日も冷たい風が吹いており、
この光景を目に焼き付け、
バスに早く戻りたくなりました。

青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜

2022.9.14

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「龍飛崎温泉 ホテル竜飛」で迎えた朝

2023-01-11 00:28:23 | ホテル・旅館



3日目も青空に恵まれ、絶好の観光日和。
目の前の津軽海峡も
穏やかなように見受けられます。







ホテルの近くに「道の駅 みんまや」があり、
青函トンネル記念館を兼ねています。

ケーブルカーで海面下140mまで下がると
当時掘削に使われていた機械や器具が
展示されているそうです。







龍飛崎灯台まで徒歩約15分程、
階段国道など本州最果ての地には、
見ておきたいスポットが
ホテルから徒歩圏に点在しています。







午前7時、朝食をしっかりといただき、
本日も観光を楽しみたいと思います。

青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜54-274

2022.9.14

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青函トンネルの真上にある「龍飛崎温泉 ホテル竜飛」

2023-01-10 01:08:54 | ホテル・旅館



フロントの照明の色が変化しましたよ。
今、ホテルの真下にある青函トンネルを
北海道新幹線が通過しているようです。







フロント・ロビーの照明は通常こちらです。
真っ暗で見えませんが、雄大な津軽海峡は目の前、
津軽海峡、日本海、北海道も一望できます。







海底240m、総延長53.85Km。
津軽海峡の海の底を貫く青函トンネル。
交通機関用のトンネルとしては日本一の長さ、
世界でも第4位の長さを誇るものです。

全工程においての殉職者は34名、
1982年公開の高倉健主演の映画『海峡』に
度重なる出水など、月に5メートルしか進まず、
困難を極めた工事が描かれています。







青函トンネルをつくるのは悲願でした。

1950年代に朝鮮戦争によるものと見られる
浮流機雷がしばしば津軽海峡に流入、
1954年には洞爺丸事故など大惨事が発生、
航路の安全が脅かされる事態が相次いだのです。







北海道新幹線開業以降、青函トンネルを走行する
定期旅客列車は北海道新幹線のみです。







私の初めての青函トンネルは寝台列車、
「カシオペア」の通過時刻は深夜でしたが、
窓から見える光と轟音が悲鳴のようにも聞こえ、
怖くなって布団の中に潜り込みました。







函館から客船「にっぽん丸」に乗船するために
ホテルに前泊した日の朝にJアラートを聞き、
無事を確認して観光に出るもクルーズ中止の連絡。

台風では仕方なく、最終の新幹線が何とか取り、
初めての北海道新幹線利用となりました。







私にとっても思い出ある青函トンネルですが、
ホテルの真下を通過していくのは
あっという間のことでした。

青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜54-274

2022.9.13

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ライオンズ通算5000勝記念 川越プリンスホテル 和食 むさし野

2023-01-09 01:40:31 | ホテル・旅館



埼玉西武ライオンズが、
先発全員安打の16安打10得点、
球団通算5000勝を達成したのは、
2022年8月28日のことでした。







ライオンズのHPで見つけたこのプラン、
速攻で予約をし、案内されたのがこの席です。







後継者の不足から歴史の幕を閉じましたが、
復活を望む市民の声は大きく、
若者が中心となり小江戸鏡山酒造として復活、
川越唯一の酒蔵の再興を果たした「鏡山」







今日の食事のお供は鏡山純米酒 1,200円(税サ別)
濃厚な味わいの広がりと奥深さで、
調和の取れた上品な香り、
キリっと冷えて、晩夏の暑さも忘れそうです。

「ライオンズ通算5000勝記念に乾杯!」







鰻ザク胡瓜 針生姜

鰻は大好きな食材ですが、高騰を続け、
なかなか口に入らなくなってしまいました。
久し振りの鰻にとろけそうです。
胡瓜とも合うのですね。







鰻巻玉子

鰻と玉子の相性は良いので、これも美味。







鰻大根蒸し

白焼きに山葵をつけていただくのも好きですが、
大根と一緒に蒸す、大根にも鰻の旨味が広がります。







鰻蒲焼き

昔、ビュッフェにあった鰻のあまりの不味さに
トラウマになっていたのですが、
さすがに「和食むさし野」の鰻は違いました。







鰻押し寿司

このままいただいても美味しい押し寿司ですが、
お茶漬けの出汁と薬味が用意されています。







せっかくですからひつまぶし風にしてみます。

鰻重や蒲焼きも良いですが、
こうしてアレンジするのもありですね。







薬味には茗荷、山葵、そして、鰻肝。
栄養価の高い鰻ですが、中でも鰻の肝に
多い栄養素は鉄と葉酸で私に不足しているもの。
有難くいただくことにしましょう。







本日の甘味

抹茶のシフォンケーキ&アイスクリーム。
どれも美味しく頂きました。

私の大好きなライオンズと鰻のコラボに大満足

埼玉県川越市新富町1-22

2022.9.10


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本州日本海側最北端のホテル「龍飛崎温泉 ホテル竜飛」夕食

2023-01-08 01:08:47 | ホテル・旅館



当日獲れた新鮮な青森の海鮮を使った
一人一台の舟盛会席の夕食は、
午後6時半から大ホール「岬」にて開始。

舟盛に並ぶのは、生まぐろ、たい、ひらめ、
甘えび、海峡サーモン、ほたて、北寄貝。
食前酒に六花酒造のりんご酒がありますが、
日本酒でいただきたいものです。







オススメ地酒の「ホテル竜飛」にしました。
なめらかな味わいで海の幸によく合い、
お口のほうも滑らかになるようです。







青森県の地酒というと真っ先に思い浮かぶのが
「田酒」なのですが、メニューにはなく、
ホテルの名前がついているものにしてみました。
地元の料理には地元のお酒がピッタリのはずです。







木村牧場つがる豚の陶板焼き
地産地消いいですねぇ。







あっちゃ風たまな漬け(キャベツ)、
龍飛産もずく酢、白身魚焼きびたし、
酒の肴にもご飯にもピッタリの献立です。

デザートには青森のりんごとぶどう。
りんごの出荷量が日本一の青森県、
「リンゴは医者いらず」の格言も海外にはあり、
毎日でもいただきたい食材です。

青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜54-274

2022.9.13

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本州日本海側最北端のホテル「龍飛崎温泉 ホテル竜飛」

2023-01-07 00:35:16 | ホテル・旅館



北へ・・・・・・
北へと向かった義経の伝説が宿る龍飛。
津軽海峡の海がうねり、
龍飛崎の風が吠える。

龍が飛ぶ如く風舞う龍飛崎、津軽海峡や
晴天時には北海道まで一望できる
本州日本海側最北端のホテルが本日の宿です。







龍飛崎の観光は明日の予定、
夕食の前に龍飛崎温泉に入り、
汗を流しておきましょう。







客室はツインルーム(和洋室)です。
客室は62室、宿泊人員200名、
太陽光発電設備の宿であり、
年間発電量は約2万㎾とか。







客室からも風力発電のタワーが見えますが、
年間発電量は約199万㎾で、
一般家庭薬570戸が1年間に消費する
電力に相当する量でホテルが所有するものとか。







青森駅前から宿まで約1時間半かかるそうですが、
予約をすれば無料で送迎をしてくれるとか。
交通機関がない、一軒宿でもありますが、
大変な企業努力をされていると頭が下がります。







客室はゆったりとくつろげる空間、
この自然環境の中でありながら
清潔で、機能的、オートロックです。

津軽半島の最先端、龍飛崎近くの高台100mに湧く
龍飛崎温泉は、カルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉。
露天風呂からは津軽海峡が望めます。

青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜54-274

2022.9.13

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青森港から津軽へ

2023-01-06 01:04:21 | お出かけ 東北



青森県は、歴史的、気候的、風土的に見れば、
津軽と南部という2つの異なる地域で成り立ち、
豊かな文化が息づくことがわかります。

津軽は江戸時代に津軽氏が支配した地域、
南部は南部氏が支配した地域で、
戦国時代末に津軽為信が南部氏から
独立したことに端を発し、異なる支配が
江戸末期まで続いたことが遠因とも。







南部氏の支配した下北地方と津軽地方は
どのように異なるのか気になります。
ガイドさんの話に耳を傾けながら
車窓の「かかしロード280」を眺めます。







青森県今別町には、青函トンネルの本州側の入口を
間近に見られる場所があり、展望台もあるとか。
マイカーの旅なら立ち寄りますが・・・。

バスの車窓から

ここから全長53.85kmの世界最長の海底トンネルで
北の大地北海道と結ばれています。







源義経は奥州平泉の衣川で自刃したとか。
しかし、源頼朝に追われ、龍飛崎まで逃げて
荒れ狂う海を前に観音像に祈ると、
3頭の龍馬が現れ、海峡を渡ることができたという
伝説が残る龍馬山義経寺もあります。

旅に出ると数多くの義経伝説を聞くことになりますが、
伝説が生まれ、多くの物語が作られた義経。
ここでも義経は愛されていたのですね。

青森県青森市・今別町・外ヶ浜町

2022.9.13

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世界遺産 ヴェルサイユの宮殿と庭園<フランス>

2023-01-05 14:37:26 | 訪問した世界遺産



外国特使と接見、式典や舞踏会の会場として使われた
「鏡の間」は、全長73mの長大な部屋で、
庭園を見渡せる大きなアーチ形の窓が並び、
反対側の壁には窓と同じ大きさの鏡が並んでいます。

第一次世界大戦後の対ドイツとの講和条約である
ヴェルサイユ条約が調印された場所でもありました。







宮殿の建設よりも労力を費やされている噴水庭園には、
宮殿建設の25,000人に対し、36,000人が投入されています。
左右対称で直線的な構図を基本に、運河や池、泉水、
植え込みを巧みに配したフランス式庭園です。







フランスの王権を誇示する壮大なベルサイユ宮殿は、
「朕は国家なり」と豪語した太陽王ルイ14世が
1682年に20年の歳月を要して建造した宮殿です。

パリの南西22㎞に位置する
イヴリーヌ県ヴェルサイユにある宮殿は、
その後も増改築は続けられ、宮殿の内外部の
工事が全て完了したのは19世紀に入ってからです。







ル・ヴォー、マンサール、ル・ブラン、
アンドレ・ル・ノートルといった当代一流の建築家、
装飾家、造園家が建設にあたったバロック建築の代表作で、
豪華な建物と広大な美しい庭園で有名です。







ルイ14世は庭園をことのほか愛し、
自ら庭園鑑賞の案内書まで執筆したそうです。
1,070 haもの広大な敷地があるので、二度訪問するも
ほんの一部分しか見学できていません。

世界文化遺産 1979年登録 

フランス

訪問日 2008.1.2他

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世界遺産 モン・サン・ミシェルとその湾<フランス>

2023-01-04 15:14:07 | 訪問した世界遺産



フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ
周囲約900mの花崗岩の小島にそびえ建つ大修道院。

708年、司教オベールの夢に大天使ミカエルのお告げで、
当時陸続きであった岩山にお告げに従い礼拝堂を建てると
一夜にして岩山は海に沈み孤島になったとか。







以来、島は聖地となり、巡礼者が訪れるようになりました。
966年にはノルマンディー公リシャール1世が
ベネディクト会の修道院を島に建て、
これが増改築を重ねて13世紀にはほぼ現在のような形に。

島の周辺は潮の干満の差が激しく、
干潮時には対岸と陸続きになりますが、
満潮時には海水に覆われ、島は海中に孤立します。







1877年に堤防道路が築かれると潮流が変化し、
100年の間に2mもの砂が堆積してしまい、
急速な陸地化が島の周囲で進行して、
海中に孤立する姿が見られることが少なくなりました。

かつての姿を取り戻すべく訪問後の2009年には、
この地続きの道路が取り壊され、
2014年に新たな橋が完成したのです。
(もう見ることができないので貴重な写真ともいえます)







14世紀の百年戦争では城塞として使われ、
フランス革命後は監獄ともなりました。
堅牢な城壁が島を囲み、中世の面影が残り、
崇高で神聖な雰囲気が漂います。







主要部はゴシック様式ですが、内部は様々な
中世の建築方式が混ざり合って構成されています。

カトリックの巡礼地のひとつであり「西洋の驚異」と称され、
1979年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録、
1994年10月にはラムサール条約登録地となっています。

世界文化遺産 1979年登録 

フランス

訪問日 2007.12.29

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日本100名城 二本松城

2023-01-03 00:30:08 | 日本100名城



二本松市街地の北に位置している二本松城の城跡は、
福島県立霞ヶ城公園として整備されています。
主な遺構は、本丸、三の丸、石垣、屋敷跡、
蔵跡、井戸跡で、日影の井戸も一見です。







「霞ヶ城公園」として日本さくら名所100選に選定、
毎年10月~11月には二本松菊人形展が開催されており、
訪れた日も菊人形展の開催中でした。

当時放映していたNHK大河ドラマ『義経』の
菊人形展で一の谷の合戦のシーンも見事に演出。

源義経を演じていたのは、
今やジャニーズの副社長滝沢秀明氏。
既に16年経過していますが、
一番印象に残る菊人形展でした。







標高345mの白旗が峰に築かれた城郭からなる梯郭式の平山城。
加藤氏が近世城郭に改修し、その後丹羽氏が入封して
山麓に三の丸御殿や箕輪門を建て、城下町を整備しました。
天守が築かれたことは確認されていないとか。







山麓の御殿表門跡に1982年に再建された多聞櫓と
桝形になった箕輪門ですが、現存する絵図には
二階櫓は描かれていないそうです。







見どころは本丸、三の丸、高石垣と二の丸の大石垣。
安土城の石垣を積んだ穴太衆とよばれる
優れた石工集団によって積まれたそうですが、
新しい石垣もあるようです。

別名:霞ヶ城、白旗城
種別:梯郭式平山城
築城年:1414年、 1590年、 1627年、1643年
築城者:畠山満泰、蒲生氏郷、加藤明利、丹羽光重

福島県二本松市郭内3丁目、4丁目

訪問日 2005.10.2
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青森ベイエリア(青森ウォーターフロント)

2023-01-02 17:21:39 | お出かけ 東北



ねぶた本番に出陣した大型ねぶたを
展示している「ねぶたの家ワ・ラッセ」

青森県産のりんごの加工・販売を行う
「A-FACTORY」など、潮風に吹かれながら
青森の魅力を存分に体感できる青森ベイエリア。







バスを待つ時間は1時間近くあり、
13人のツアー客はそれぞれに
散って行ったのありました。







1988年まで活躍していた船体が
そのまま保管されている
「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」

以前、見学したことがありますが、
最終就航船となった八甲田丸を
当時の桟橋近くに係留展示しています。







青森の観光拠点「青森県観光物産館アスパム」
前回、ねぶた祭りでごった返すような日に訪れたので、
閑散としている印象が強かったです。







本州最果ての地を旅しているわけですが、
青函トンネルを走る北海道新幹線で
本州と北海道が結ばれてその呼称も過去に。
いえいえ、もっと秘境な感じに







昼食の時間が早くて食べられなかったため、
空腹に耐えきれずラーメンを食べました。
ラーメンよりも添えられていた
鮭のおむすびが最高でした。

青森県青森市

2022.9.13


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