まるみのあっちこっち巡り

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世界遺産 モン・サン・ミシェルとその湾<フランス>

2023-01-04 15:14:07 | 訪問した世界遺産



フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ
周囲約900mの花崗岩の小島にそびえ建つ大修道院。

708年、司教オベールの夢に大天使ミカエルのお告げで、
当時陸続きであった岩山にお告げに従い礼拝堂を建てると
一夜にして岩山は海に沈み孤島になったとか。







以来、島は聖地となり、巡礼者が訪れるようになりました。
966年にはノルマンディー公リシャール1世が
ベネディクト会の修道院を島に建て、
これが増改築を重ねて13世紀にはほぼ現在のような形に。

島の周辺は潮の干満の差が激しく、
干潮時には対岸と陸続きになりますが、
満潮時には海水に覆われ、島は海中に孤立します。







1877年に堤防道路が築かれると潮流が変化し、
100年の間に2mもの砂が堆積してしまい、
急速な陸地化が島の周囲で進行して、
海中に孤立する姿が見られることが少なくなりました。

かつての姿を取り戻すべく訪問後の2009年には、
この地続きの道路が取り壊され、
2014年に新たな橋が完成したのです。
(もう見ることができないので貴重な写真ともいえます)







14世紀の百年戦争では城塞として使われ、
フランス革命後は監獄ともなりました。
堅牢な城壁が島を囲み、中世の面影が残り、
崇高で神聖な雰囲気が漂います。







主要部はゴシック様式ですが、内部は様々な
中世の建築方式が混ざり合って構成されています。

カトリックの巡礼地のひとつであり「西洋の驚異」と称され、
1979年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録、
1994年10月にはラムサール条約登録地となっています。

世界文化遺産 1979年登録 

フランス

訪問日 2007.12.29

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