Kodak DC4800
'07/08/23の朝刊記事から
防衛省 F15改修1000億円要求
次期戦闘機選定先送り 性能向上で対処へ
防衛省は22日、次期主力戦闘機(FX)の機種選定先送りを受け、当面、現在の主力戦闘機F15の性能向上で対処する方針を決めた。
2008年度予算の概算要求に32機分の改修費約1千億円を盛り込む。
これにより同省の概算要求は本年度当初予算比0.7%(357億円)増の4兆8175億円となる見通し。
FXの有力候補はレーダーに捕捉されにくい米国の新型ステルス戦闘機F22Aラプターだが、米国は軍事情報流出を懸念し、機種選定の調整は進んでいない。
このため、同省は防空能力の低下を防ぐためにも、F15の性能向上は不可欠と判断。
改修ではレーダー性能の強化などを行う。
同省は現在、F15約200機を保有し、これまでに8機の改修に着手。
今後まとめて改修を発注することで、1機当たりの費用を約半分の30億円程度に抑えることができるとしている。
米下院歳出委員会は7月、F22Aの禁輸条項を来年度の国防予算安に盛り込むことを決定したが、同省は引き続きF22Aの情報提供を求める考えだ。
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'07/08/23の朝刊記事から
日印首脳会談 「ポスト京都」参加確認
米印原子力協定 日本支持見送り
【ニューデリー22日共同】安倍晋三首相は22日夕(日本時間同日夜)、インドのシン首相とニューデリー市内で会談した。
インドは温室効果ガスの主要排出国ながら現在は削減義務を負っていないが、両首脳は京都議定書に代わる2013年以降の地球温暖化対策の新たな国際的枠組みに参加することで一致した。
安倍首相は焦点の米印原子力協定について明確な支持表明を見送った。
会談後の共同記者会見で、安倍首相は温暖化対策をめぐり「双方が(新枠組み)参加への決意を表明した。気候変動問題の解決に向け一定の前進を得た」と成果を強調。
米印協定に関しては「唯一の被爆国として核不拡散体制への影響を十分に見極めていく。注意深く検討する必要がある」と慎重に対応する姿勢を示した。
このほか会談では①(06年に85億ドルの)日印貿易総額を10年までに倍以上の200億ドルへ増加を目指す②経済連携協定(EPA)の早期合意への努力③安全保障分野の両国間協力を検討④拉致問題解決への協力―なども確認。
会談終了後、両首脳はこれら合意事項をまとめた共同声明に署名、発表した。