’08/02/16の朝刊記事から
ギョーザ混入農薬 日本国外で製造 警察鑑定
中国製ギョーザ中毒事件で、警察当局は15日、千葉、兵庫県警が押収し、再鑑定していた2種類のギョーザに混入していた有機リン系農薬メタミドホスについて、日本国内で製造されたものではない、と断定した。一連の中毒事件で見つかった毒物が、日本国内で生産されたものではないことが、科学的に鑑定されたのは初めて。
どこで製品に混入されたかは依然不明だが、少なくとも混入農薬が「非日本製」であることは確定的となった。
これまでの兵庫、千葉両県警の調べなどによると、昨年10月1日と20日に中国河北省の「天洋食品」で製造された冷凍食品ギョーザについては、千葉市、市川市、兵庫県高砂市でメタミドホスが検出されている。
今回、警察庁科学警察研究所で判明した分析結果によると「日本国内に存在するメタミドホスの試薬としてのガスクロマイトグラフィー分析結果と明らかに波形が異なり、国内で生産されたものでないことは100パーセント間違いない」という。