’08/02/17の朝刊記事から
中国紙 徳島県の“毒ギョーザ”
「無関係」と大きく報道
【北京16日高山昌行】16日の中国各紙は、徳島県の飯泉嘉門知事が14日の記者会見で、同県内の生協店舗で中国製冷凍ギョーザの袋から有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出された問題で「店内で使った殺虫剤が原因とほぼ特定した」と発表したことを大きな扱いで報じた。一連の中毒事件で、中国側に非がないことを印象付ける狙いがあるとみられる。
各紙が掲載したのは、国営新華社通信の配信記事。
日本の報道を引用する形で事実関係を伝え、「生協店内で使用されていた、吊り下げ型の殺虫剤は、厚生労働省が2004年に食品のある場所での使用を禁止していた」と生協側の非を指摘している。
一面に掲載した北京青年報は、見出しで「徳島県内の『毒ギョーザ』は中国と無関係」と強調。第一財経日報は「中国(製冷凍)ギョーザは、なお潔白」とする解説記事を掲載した。
中国製冷凍ギョーザを食べて下痢や嘔吐を訴えた千葉、兵庫両県の3家族計10人などの一連の中毒についても「日本政府も世論も一致して、製造元の工場の従業員を(毒物混入の犯人と)疑っているが、証拠は何もない」と主張している。