Kodak DC4800
’08/04/01の朝刊記事から
スー・チーさん立候補阻止の規定
ミャンマー 新憲法案を配布
【バンコク31日共同】ミャンマー軍事政権は31日までに、国家憲法起草委員会が今年2月に完成させた新憲法案を関係者に配布し始めた。
昨年9月にまとめられた「新憲法の指針」と内容はほとんど変わっておらず、軍の権限維持を露骨に図る一方、自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんについては、国家元首となる大統領や、議会選挙への立候補を阻止する規定が盛り込まれた。
新憲法案は5月に実施される国民投票で賛否を問う。
承認された場合、2010年に議会選が行われる予定。
ただ、表面上だけの民政移管に民主化勢力や国際社会が批判を強めるのは必至だ。
配布された新憲法案は15章で194ページ。
国家体制を「他民族の連邦国家で、規律ある真の複数政党制をとる」と規定する一方、反政府グループを支援したり、外国政府から支援を受けている組織は政党と認めないと指摘。
スー・チーさんが書記長を務める最大野党、国民民主連盟(NLD)は、政党として公認されない可能性がある。
元首である大統領の資格要件として「軍事を熟知している必要性」を挙げ、事実上、軍幹部に限定。
「両親や配偶者、子供が外国の市民権を持っていない」ことも要件とし、英国人と結婚したスー・チーさんを排除した。