’08/04/02の朝刊記事から
中国、日本立ち寄り反対
ダライ・ラマ乗り継ぎで
【北京1日共同】中国外務省の姜瑜副報道局長は1日の定例会見で、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が訪米する途中の乗り継ぎで10日、日本に立ち寄る予定について「いかなる名目や身分であれ、ダライ・ラマが外国に行き、祖国分裂活動に従事することに反対する」と述べた。
副局長はまた「外国の当局者がダライ・ラマの分裂活動を容認し支持することに反対する」と指摘、日本政府がダライ・ラマと接触しないよう、くぎを刺した。
5月に予定される胡錦濤国家主席の訪日日程に、ダライ・ラマの日本立ち寄りが影響するかどうかは言及を避けた。
「独立派による大蜂起の一環」
チベット暴動 中国が認識
【北京1日時事】中国公安省の武和平報道官は1日の記者会見で、ラサ暴動はチベット独立派7組織による「人民大蜂起運動」の一環であり、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世はこの運動を事実上指導し、奨励しているとの認識を示した。
武報道官は「社会安定を破壊し、北京五輪を利用して中国政府に圧力をかけ、国家分裂を達成する」のが大蜂起運動の目的だと指摘。
青海、甘粛、四川省で相次いだ騒乱と中国の海外公館に対する抗議活動も同運動の一部だと語った。
さらに「ダライ派は自殺部隊を組織し、流血と犠牲を辞さないと公言している」と述べ、自爆テロの可能性に触れた。
また、「寺院が犯罪者の避難所になってはならない」として僧侶に厳しく臨む方針を確認。
一部寺院から銃178丁、弾丸1万3千発などが押収されたと明らかにした。
報道官によると、ラサ暴動で逮捕された容疑者は37人に上っている。