'07/07/16の朝刊記事から
北朝鮮が核施設停止
IAEAに「監視許容」
【ソウル15日井田哲一】韓国の聯合ニュースによると、北朝鮮外務省報道官は15日、朝鮮中央通信を通じ、寧辺(ニョンピョン)にある核施設の稼動を14日に停止し、国際原子力機関(IAEA)の要員に「その監視を許容した」と表明した。
同施設の停止は、北朝鮮が2003年2月、米朝枠組み合意(1994年締結)による核開発凍結を解除して再稼動に踏み切って以来、約4年半ぶりとなる。
同報道官は、核放棄に向けた初期段階措置の履行について、「米国と日本の対北朝鮮敵対政策を解消するため実質的な措置を取るかにかかっている」と述べ、18日の首席代表会合再開を前に日米をけん制した。
北朝鮮の核関連施設
首都平壌の北約90キロに位置する平安北道寧辺は1960年代から北朝鮮の核開発拠点となり、実験用黒煙減速炉(5千キロワット)や使用済み核燃料再処理施設である放射化学研究所、建設が中断している黒煙減速炉(5万キロワット)などが集中する。
国際原子力機関(IAEA)はこれら3施設のほか、寧辺近くの泰川の黒煙減速炉(20万キロワット)など計5施設を停止、封印対象としている。