'07/04/06の朝刊記事から
イージス艦情報 漏えいは幹部向け資料
システム担当部隊が作成
海上自衛隊護衛艦「しらね」の二等海曹(33)がイージス艦の中枢情報を隠し持っていた問題で、この情報は装備のシステム管理などを担当していた海自プログラム業務隊が作成したものであることが5日、神奈川県警などの調べで分かった。
イージス艦で高度な防空システムなどを扱う幹部隊員の教育用資料で、システムの性能など最高レベルの「特別防衛秘密」に該当する内容が含まれており、県警は海自警務隊の捜査協力を得て漏えいルートの特定を急ぐ。
防衛省の海上幕僚監部も同日までに、幕僚副長をトップとする調査委員会を設置、本格的な調査を始めた。
プログラム業務隊
海上自衛隊のイージス艦やP3C哨戒機など艦艇・航空機のコンピューターシステム開発、保守管理を担当する部隊。
自衛艦隊の下部組織で、横須賀基地(神奈川県)の本隊、厚木航空基地(同)に厚木プログラム教務分遣隊を置いていたが、2002年3月に艦艇開発隊や航空プログラム開発隊などで編成する開発隊群に再編された。