’08/10/13の朝刊記事から
海自で集団暴行死か
三等海曹 15人相手に格闘訓練
海上自衛隊の特殊部隊「特別警備隊」の隊員を養成する第一術科学校(広島県江田島市)の特別警備課程で9月、同課程を中途でやめ、潜水艦部隊への異動を控えた男性三等海曹(25)=愛媛県出身、死亡後二曹に昇進=が、1人で隊員15人相手の格闘訓練をさせられ、頭を強打し約2週間後に死亡していたことが12日、分かった。
7月にも別の隊員が異動直前の格闘訓練で隊員16人の相手をさせられ、歯を折るなど負傷していたことも判明。
教官らは三曹の遺族に「(移動の)はなむけのつもりだった」と説明しており、同課程をやめる隊員に対し、訓練名目での集団暴行が常態化していた疑いがある。
海自警務隊は傷害致死容疑などで教官や隊員らから詳しく事情を聴いている。
三曹の遺族は「訓練中の事故ではなく、脱落者の烙印を押し、制裁、見せしめの意味を込めた集団での体罰だ」と反発している。