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’08/03/25の朝刊記事から
130人の死亡を確認 チベット暴動
亡命政府発表
【ティンプー、北京24日共同】中国チベット自治区ラサなどの大規模暴動で、インド北部ダラムサラに拠点を置くチベット亡命政府の報道官は24日、抗議行動に加わったチベット民族と中国当局との衝突で確認された死者数が131人に達したことを明らかにした。
同政府はこれまで80人の遺体を確認した発表。
死者を19人とする中国国営通信新華社と大きな隔たりがある。
報道官は、130人はチベット自治区だけでなく、周辺の四川省などにあるチベット族自治州を含めた「チベット全域」の総数で、大部分は「チベットの東部、北東部で死亡した」としている。
一方、中国公安省報道官は、ラサ暴動で2件の放火事件に関与したとして、チベット民族の容疑者5人を24日に逮捕したと発表した。
当局が発表した逮捕者は計29人となった。
ラサ暴動に関連し公安省が記者会見したのは初めて。
発表によると、女の容疑者3人が14日午後、ラサの洋品店に放火し店員5人が焼死。
男の容疑者2人は15日午後、バイク販売店に放火し、店内にいた5人が焼死したとされる。
被害者には乳児(八カ月)も含まれており、報道官は「2件の放火はラサの事件が平和的デモでなく、完全な暴力犯罪であることを証明している」と強調した。
新華社電によると、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州アバ県で起きた暴動に関与した381人が24日、警察に自ら出頭した。