’08/03/26の朝刊記事から
五輪開会式不参加も フランス
大統領示唆 チベット情勢見極め
【ウィーン25日石井群也】フランスのサルコジ大統領は25日、中国のチベット情勢に関連し、北京五輪のボイコットの可能性について「あらゆる選択肢が開かれている」と述べ、状況次第でフランスが五輪開会式に参加しない可能性もあるとの考えを示した。
訪問先の同国南西部タルブで記者団の質問に答えた。
大統領は「中国指導部の責任感に訴えたい。対話が始まることを期待しており、中国当局の対応を見極めた上で、こちらの対応を決める」と述べた。
大統領側近は状況次第で競技にも参加しない可能性を示唆した。
開会式のボイコットについて、24日の仏リベラシオン紙に掲載された世論調査では53%が賛成するなど、中国への反発が強まっている。
一方、ドイツ・オリンピック委員会は25日、北京五輪の競技参加を正式決定したが、ドイツ連邦議会のポレンツ外務委員長は「中国が軍事活動を続ければ、開会式、閉会式の不参加も検討する」と述べた。