'07/02/01の朝刊記事から
中国衛星破壊
宇宙軍拡招きかねない
中国が弾道ミサイルで自国の人工衛星を破壊する実験に成功した。
米航空宇宙専門誌によると、中国は四川省西昌の衛星発射センターから弾道ミサイルを発射し、高度850キロの宇宙空間で気象衛星を破壊した。
これは宇宙空間の探査や活動の原則を国際的に定めた「宇宙条約」に抵触する恐れがある。
有事を想定しているからだ。
米国や日本、韓国、欧州連合(EU)が「宇宙の平和利用と国際協力の精神に反する」として、強い懸念を表明したのは当然だ。
今回は地上からのミサイル発射だが、次に予想されるのは、艦船や潜水艦からの発射だ。
中国が再実験を行わないよう強く求めたい。 (社説)