'08/11/14付の朝刊記事から
ロシア原潜事故 水兵が装置誤操作
【モスクワ13日時事】ロシアの原子力潜水艦「ネルパ」で軍人や造船所技師ら20人が消火剤のフロンガスを吸い込んで死亡した事故で、最高検察庁捜査委員会当局者は13日、水兵の1人が消火装置を誤作動させたことが判明したと述べた。
過失致死容疑で水兵を取り調べている。
インタファクス通信によると、同当局者は「(水兵は)正当な理由もなく、消火装置のスイッチを入れた」と語った。
水兵は事実関係を認める供述を行っているという。
事故当時、潜水艦内で火災が起きておらず、人為ミスが事故原因だった可能性が強まった。
ただ、消火装置を作動させた具体的な経緯や、動機など詳細は明らかにされていない。
捜査当局は、潜水艦の現場で容疑者に事故当時の行動を再現させるなどして詳しく調べているという。
ネルパは太平洋艦隊に配備される前の航行試験中で、事故当時、多数の造船所技師らが乗り組んでいた。
8日夕、艦首付近の2区画で突然、消火装置からフロンガスが放出された。