’08/05/23の朝刊記事から
参院証人喚問 「秋山氏に年10万ドル」
防衛汚職 宮崎被告 顧問料として
前防衛次官汚職事件に絡み、22日の参院外交防衛委員会で証人喚問を受けた防衛商社「山田洋行」元専務宮崎元伸被告（69）は、防衛関連団体「日米平和・文化交流協会」の秋山直紀専務理事（58）側に年間約10万ドル（約1千万円）のコンサルタント料を支払っていたと述べた。
支払い先は、秋山氏が顧問を務める米国「アドバック・インターナショナル・コーポレーション」で、秋山氏が関係する別の米国の団体にも「寄付をしてくれと言われ10万ドル出した」と説明。
米国の会社が振込先だったことは「少しおかしいと思った」と話した。
宮崎被告は、山田洋行のオーナーと対立して独立した後の2006年12月、久間章生元防衛相、秋山氏と3人で会食した際に久間氏から「（オーナーは）いい親子ではないか」と言われたり、部下らから「久間氏がオーナー親子の後見人になった」と聞いたことを挙げ、「秋山氏や久間氏に不信感が残っている」と述べた。
「秋山氏を通じ久間氏のパーティー券を購入した」とも証言した。
額賀福志郎元防衛庁長官ら政治家との飲食やゴルフも認め、大臣経験者のゴルフの手配をしたと明らかにしたが「回数は数えるほどしかない」とした。
防衛装備品納入をめぐる水増し請求に関しては、「防衛省が認めている手数料では利益を出せない。商社全体の問題だと思う」と釈明した。
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