’08/05/08の朝刊記事から
ロシア大統領 メドベージェフ氏就任
プーチン氏首相に 双頭体制が船出
【モスクワ7日加藤雅毅】今年3月のロシア大統領選で圧勝したメドベージェフ第一副首相(42)が7日、クレムリンで宣誓し、第3代大統領に正式に就任した。
任期は4年。プーチン前大統領(55)は首相に就任して引き続き国政全般を主導する見通しで、ロシアは史上異例の「双頭体制」時代を迎えた。
メドベージェフ氏は戦後の旧ソ連・ロシアを通じ、最年少の国家元首となった。
新大統領は就任演説で「最重要課題は、市民と経済の自由をさらに発展させることだ」と述べ、リベラル色をにじませた。
また、「最近8年で長期的発展のための強い基礎が築かれた」と、前政権の8年間を評価し、プーチン路線の継承をあらためて強調した。
プーチン氏も退任演説で、「国民の期待に沿った国の発展路線を継続することがきわめて重要だ」と述べ、路線継続を求めた。
「双頭体制」下で最大の焦点となるのは、新大統領とプーチン氏との権力のバランス。
新大統領にとっては、組閣人事で「どこまで独自色を打ち出せるかが、最初の試金石となりそうだ。就任式後、メドベージェフ大統領はプーチン氏を首相に指名した。
8日に下院で承認される見通し。